解雇撤回・国鉄闘争勝利へ新たな全国運動がスタート!
「国鉄分割・民営化反対 1047名解雇撤回 新たな全国運動スタート6・13大集会」は、東京・文京シビックホールを埋める1635人の結集で、ものすごい熱気と高揚の中でかちとられた。司会の全国金属機械労組港合同の中村吉政副委員長が高らかに開会を宣言。呼びかけ人の葉山岳夫弁護士の開会あいさつに続き、動労千葉の田中康宏委員長が、新たな闘いに向けた訴えを行った。田中委員長は「国鉄分割・民営化反対闘争は30年近い闘い。その結末が、国鉄改革法の承認、『JRに法的責任なし』の承認でいいのか。労働組合はもっと素晴らしい力をもっているはずだ。この大運動の中から大恐慌時代に通用する新しい労働運動をつくろう。私たちの解雇撤回闘争はこの闘いと一つだ」と全身に決意をみなぎらせて訴えた。参加者は、割れんばかりの拍手で応え、ともに闘う意思を示した。
5人の呼びかけ人が登壇し、全国運動を呼びかけた自らの思いを語った。日本近代史研究者の伊藤晃さん、愛媛県職労の宇都宮理委員長、韓国労働運動史研究家の金元重さん、法政大学弾圧裁判弁護団長の鈴木達夫さん、そして憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士。三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長の心のこもったメッセージも紹介された。連帯あいさつとして、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長が発言。司会が、新たに呼びかけ人に加わった元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんらのメッセージを紹介し、ス労自主の入江史郎委員長は熱烈なカンパアピールを行った。
後半の司会は、動労千葉の長田敏之書記長が務めた。「新たな全国運動の趣旨・目的と当面の課題」を動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が提起し、全国各地に国鉄闘争の火を燃やし続ける共闘組織をつくりあげること、1億円基金運動など、具体的な取り組みを訴えた。
ひときわ大きな拍手の中、動労千葉争議団員と4人の国労闘争団員が登壇した。動労千葉争議団長の高石正博さんは「動労千葉は和解の対象から除かれたが、それならそれでいい。われわれはフリーハンドになった。本当に納得のいく解決まで最先頭で闘う」。中村仁さんは「われわれは分割・民営化に対して、一人の首切りも許さない闘いを貫いて解雇された。これが労働者の魂だ」と述べ、中村俊六郎さんは「これからが本当の正念場だ」と決意を示した。
闘争継続を宣言した4人の国労闘争団員も次々と発言した。小倉地区闘争団の羽廣憲さんは「不当労働行為、違法行為を行ったJR資本を絶対に許さない。この4人の団結を強め、拡大しながら解雇撤回までとことん闘う」と述べ、秋田闘争団の小玉忠憲さんは「尼崎事故を起こしたのは誰だ! 徹底的に人を減らし、乗客を殺してきたJR体制をぶっ飛ばすのが1047名闘争だ。正義はわれわれにある!」と宣言した。他の闘争団員も「前原国交相は“二度と争うな、黙って国の言うことを聞け”と言っている。額に汗して働いたこともない人間が何を言うか」「和解3条件は許せない。旧国鉄と政府の不当労働行為を追及し 続けることは、いま全労働者が置かれている現実を変えていく闘い」と鮮明な意思を表明した。
動労千葉新小岩支部の佐藤正和支部長がブラジル訪問闘争を報告。動労水戸の石井真一委員長、教育労働者、合同一般労組、動労千葉を支援する会、法大文化連盟の斎藤郁真委員長 、沖縄の労働者らが決意表明。自ら職場での闘いを開始した確信に立ち、全国運動を担う決意を示した。最後に呼びかけ人の全日建運輸連帯労組関生支部の高英男副委員長が「われわれの最大の武器は職場からの闘い。国鉄の仲間の闘いを孤立させないためには徹底的に現場からの闘いを組織することだ」と提起した。動労西日本の大江照己委員長の音頭でインターナショナル斉唱、団結がんばろーで参加者がひとつになって拳を突き上げた。大恐慌時代に立ち向かう労働運動の壮大な挑戦が始まった!(O)
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