7・1一坪裁判、鈴木いとさんらが幸司さんの遺志継ぎ闘う決意
7月1日、千葉地裁で鈴木幸司さん、いとさん夫妻の一坪共有地裁判が開かれた。
この裁判は、鈴木さんが共有する駒井野の一坪共有地について、千葉県がこれを「成田国際物流事業の複合基地にする」という計画で、成田空港会社(NAA)に譲渡するから明け渡せ、と訴訟を起こしたものだ。だがこんな計画は大恐慌下での航空貨物需要の落ち込みで、すでに破産しきっている。これまでの反対同盟側の追及に対して、県側は具体的な問題での認否を「必要ない」とことごとく拒否する姿勢だ。裁判の前提すら無視するこんな態度が許されるか!
仲戸川隆人裁判長は、県の代理人弁護士に向かって「できる範囲でお願いします」などと認否を促す姿勢を示すが、腹の中では極悪の早期判決を狙っていることはあの現闘本部裁判を見ても明らかだ。
また譲渡契約書、買付証明書、購入申込書などを「ない」としらを切る県を弁護団と傍聴席の労農学が一体となって弾劾した。さらに、この一坪共有地の他の共有者の持ち分をまとめて買収したときに、県が支払った金額が土地の時価の評価額の10倍だったことが暴露された。法廷は怒りで充満し、言を左右に逃げを打つ県を許さず、さらに徹底的に追いつめることを厳しく通告した。
閉廷後の報告集会では鈴木いとさん(写真)があいさつに立ち、少し涙ぐみながらも気丈に「おじいさん(幸司さん)の分もがんばります」と述べ、一同が大きな拍手で応えた。弁護団がそれぞれ法廷での応酬を解説し、鈴木幸司さんの遺志を継いで闘う決意を表した。
次回弁論は9月16日。一坪共有地強奪策動に怒りを燃やし結集しよう。(TN)
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