ギリシャで民営化反対の交通スト
9月8日、ギリシャの公共交通労働者はパパンドレウ政権が狙うすさまじい首切り民営化攻撃に反対して5時間のストライキを決行した。バス、地下鉄、国内外の鉄道が正午から停止し、数百人の労働者が「われわれは売り物ではない!」「ギリシャも売り物ではない!」と叫びながら財務省に向けてデモをした。
パパンドレウ政権はEUとIMFの指導下で6000人の鉄道労働者の半分の首切り、10%の賃金カット、公営鉄道の48%の売却というすさまじい首切り民営化を狙っている。
ギリシャでの失業率は5月に12%に拡大し、相次ぐ中小企業の倒産や夏の観光産業の季節雇用がなくなる秋にかけて、労働者の雇用状況はますます悪化し、労働者たちはこれ以上の負担には耐えられないと怒りを爆発させている。
パパンドレウ政権は7日に大規模な内閣改造をおこない、いよいよ本格的な緊縮財政攻撃=資本救済と首切り民営化攻撃を開始しようとしている。ギリシャ交通労働者のストライキは、緊縮財政攻撃との闘争の最大の核心がやはり民営化攻撃との現場攻防にあることを示している。なにより日本の国鉄分割・民営化反対闘争の攻防が世界を貫く階級攻防の最焦点をめぐる闘いであることを突き出す闘いだ。そして7日のフランスの全国ストと一体でこの秋、ヨーロッパ・世界中に労働者の反撃を大爆発させていく先陣を切る闘いだ。民営化攻撃と闘うギリシャ労働者と連帯し、国鉄1047名解雇撤回!非正規職撤廃の11月労働者集会の大成功を闘いとろう!(SG)
写真①②はストに決起してアテネをデモする交通労働者。③は免許制度の改悪攻撃に反対してトラック労働者もストに入った。
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