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国鉄全国運動の前進へ、仙台で労働者集会

s20101015a-1.jpg 10月7日、仙台において新たな国鉄全国運動を職場と地域で広げる労働者集会が開催され、70人の労働者が結集した。主催者あいさつに立った全金本山労組の長谷武志副委員長は「国鉄分割・民営化とは何だったのか! 国家をあげた労働運動解体攻撃だ。全金本山労組は、上部団体から除名されようとも、最高裁で敗訴しようとも、『一人の首切りも許さない』という労働組合の階級的原則を貫き、現場組合員の団結と全国の労働者の団結を武器に勝利した。4・9政治和解に直面した国鉄闘争が貫くべき道はここにある!」と誇りに満ちた主催者挨拶を行った。 

 基調報告に立った仙台市職労副委員長の神保さんは「菅政権の正体が資本家と一体となって労働者の首を切り、非正規化を進める政権であり、戦争に突き進む政権であることを、多くの仲間が実感している。このとき、労働組合は何をしているのか? 共産党も社民党も、みんな資本や当局の言いなりだ。これが4・9政治和解が生み出した現実です。ならば、動労千葉のように資本と闘う労働組合に一から作り変えよう! 職場に動労千葉を支援する会を結成し、11・7労働者集会に総決起しよう!」と訴えた。
 特別報告には、国労秋田闘争団・小玉忠憲さんと動労千葉争議団・中村仁さんが立った。小玉さんは「私は、国鉄分割・民営化に反対して86年に停職3ヶ月、87年に停職6ヶ月の処分をうけ、定員割れにもかかわらず、JRに不採用となった。以後、私は3年間、6畳ほどの部屋に背面監視をうけて閉じこめられ、90年4月、二度目の解雇を受けた。4・9政治和解はこれらすべてをなかったことにする攻撃だ。絶対に認められない。9月28日、鉄道運輸機構裁判を再開した。新たな国鉄全国運動は単なる支援運動ではない。6千万労働者の9割を非正規とし労働者の団結を解体する攻撃を根本からひっくり返すために、ともに闘う運動だ」と力強く訴えた。
 中村さんは「国鉄闘争は終わっていない! 一緒に闘おう! という訴えに、多くの労働者、労働組合が共感を寄せている。動労千葉は分割・民営化に対し、2波のストを打って28人の解雇と300人の処分者を出した。さらに、この処分者のうちの12人がJR不採用となった。われわれの要求は解雇撤回・JR復帰です。仲間の団結で一生の闘いとして闘う。JR東の外注化攻撃は、会社側の労働者に対しても容赦なく出向・転籍・非正規化を仕掛けてくる。だから、今まで会社側だった労組の中から青年労働者の決起が始まっている。正規も非正規も、ひとつになって闘うチャンスだ」と訴えた。
 これを受けて、参加した仲間から次々と決意表明がなされた。市職労の青年労働者たちは全員が登壇し「市職労・支援する会を結成します。公務員360万解雇攻撃を前にして、解雇を許さない職場の団結を国鉄全国運動で作りたい」と訴えた。JP労働者は「労働者の団結した力が社会を変える力だと確信した」と、その場で支援する会への参加を決断した。街頭署名で参加した非正規の労働者は「集会に参加して、私の中で何かが立ち上がって来た!」と感動を訴えた。動労千葉のTシャツを着て登壇した全金本山労組書記長の千田芳明さんは、「34年闘って職場復帰した。1047名解雇撤回闘争をともに闘い抜きたい」と決意を述べた。星野さんを救う会、東北大学の学生の熱い決意で集会を締めくくった。(宮城・M) 

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