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パナソニック茨木工場でストライキを打ち抜く

s20101030c-1.jpg パナソニック連帯労働組合は、10月28日、パナソニック茨木事業所(薄型テレビ組立)で10月末解雇撤回をかかげてストライキに突入した。13時から請負会社パスコが担当する組立・梱包工程のセル3で組合員がストライキを宣言し、職場から離脱。16時45分から労組と支援の労働者が門前を制圧して、ストライキへの合流を訴えた。さらに退勤時間となる19時30分、関西一円から集まった労働者とともに、門前集会を行った。集会への労働者、とりわけ解雇者の合流を恐れたパナソニックは請負各社を動かして生産を中断し、労働者を事前に退勤させた。本当にどこまでも卑劣な連中だ! しかしその結果、われわれのストライキと門前集会は、エコポイント駆け込み需要で増産が続いてきた茨木工場を数時間とはいえ生産停止に叩き込んだ。 

s20101030c-2.jpg 門前集会では、ストライキに突入した組合員が「労働者はモノではないんだ。解雇を絶対に許さない」「労働組合には社会を変える力がある」「11月、12月も闘いを継続する」と勝利感にみちて闘争宣言を発した。地域の労働者、大阪東部や南部から駆けつけた支援の労働者からも、解雇撤回・国鉄闘争勝利・非正規雇用撤廃で闘う決意が語られた。また公務員大量解雇と闘う大阪府の労働者からは連帯のメッセージが寄せられた。
 集会のまとめで西本吉伸委員長は「本日のストライキは労働組合の解雇撤回の意思を突きつけた闘いだ。一連の闘いの中で労組の団結に未来ありと確信した。この確信がパナソニックを生産中断に追い込み、工場を揺るがしている。大量解雇との闘いは序盤だ。解雇撤回、国鉄1047名闘争勝利、菅政権打倒を掲げ11月労働者集会に結集し、さらに闘いを拡大する」と闘争継続を宣言した。
 大量解雇の策動が明らかになった9月冒頭から、パナソニック連帯労働組合と大阪北部ユニオンは連日の門前闘争に立ち上がってきた。パナソニックは看板商品であるVIERAの製造を請負会社に工程ごとバラバラに担当させて雇用責任から逃げ、2ヶ月雇用という極悪の不安定雇用を強いてきた。日常的に12時間の立ち仕事を強制したうえ、エコポイント増産では休日出勤とシフト変更による出勤日数の増加まで行い、過労死スレスレの重労働を強いてきた。民主党政権の資本家延命策であるエコポイントにハイエナのようにたかり、とことん労働者を搾取しつくしてきたのだ。その結果、4~9月期では実に747億円もの黒字をあげた。
 そして儲けるだけ儲けておいて、エコポイント終了まじかになると「過剰生産だ」と開き直り、労働者を路頭に放り投げるというのだ。しかも労働者の作業をストップウォッチで計測して競わせ、欠勤日数を比較し、労働者の自己責任だと言わんばかりのやり口で解雇を強制してきた。ふざけるのもたいがいにしろ! 激しい怒りでパナソニック資本を追及する門前闘争に、解雇を通告された組合員が先頭に立ち、動労千葉争議団・中村仁さんもマイクを握って、解雇撤回を訴えてきた。工場内では組合員の決起に労働者が沸き、激励が続々と寄せられた。
 やりあいの中で団結を打ち固めた労組は、請負資本を10月27日団交に引きずり出した。団交は冒頭から組合員の激しい怒りが爆発した。「クビ切りにどう感じているか一人ひとり述べろ!」という組合員の弾劾に恐怖した請負資本はわずか30分で「またあとで連絡します」と言い残して逃亡した。パナソニック資本が労働組合をそこまでおとしめるなら、実力で労働組合の力を見せつけるのみだ。こうして10月28日のストライキは決断され、闘いとられた。
 労働組合の団結は、国鉄分割・民営化の生み出した現実を覆し、巨大資本を揺るがす力がある。さらに解雇撤回、非正規雇用撤廃、国鉄闘争勝利を掲げ、闘う決意である。(パナソニック連帯労働組合) 

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