G20粉砕の日韓共同闘争打ち抜く!
11月9日、G20厳戒勢態を打ち破ってソウルに降り立った100人余の動労千葉訪韓団は、11・7労働者集会をともにかちとった民主労総ソウル本部の同志たちと再合流しG20粉砕を闘った。10日夜、民主労総主催「G20糾弾!チョンテイル烈士精神継承!労働弾圧やめよ!ロウソク文化祭」に参加し、11日にはゼネストに立ち上がった金属労組とソウル駅前広場で合流し、「韓米FTA強行と労働弾圧のイミョンバク政権糾弾大会」と、続く「人が優先だ!経済危機の責任を転嫁するG20糾弾!国際民衆行動の日」本大会に参加し、集まった1万人を超える労働者・農民・都市貧民・学生とともにデモを貫徹した。
訪韓闘争は日本からの出国、韓国への入国から始まった。動労千葉の動輪旗とポール、のぼりとゼッケンの持ち込みが不当にも禁止された。労働者が国境を越えて合流し、共同闘争を展開することは支配階級を震え上がらせている。
10日夜、動労千葉を先頭とする訪韓団は、ソウル中心街にある普信閣(ポシンガク)前で開かれたロウソク集会に参加した。会場中央にはソウル上京闘争中の約120人の金属労組亀尾(クミ)支部KEC支会組合員が陣取っていた。そろいの赤ゼッケンには「キムジュニルを生きさせろ! 警察署長は退陣しろ!」「KEC闘争勝利! 民主労組死守!」の文字が鮮やかだ。チャガンホ亀尾支部首席副本部長は「714人の組合員のうち60%が女性組合員だ。亀尾地域では万都(マンド)などで厳しい非正規闘争を闘っている。ここで負けるわけにはいかない」と語り、日本での連帯闘争を呼びかけた。
このロウソク集会で動労千葉は「日本から1047名闘争を闘っている動労千葉、田中康宏委員長が参加しています」と紹介され、大きな拍手で迎えられた。4・9政治和解に抗し「国鉄闘争の火を消すな」と動労千葉が提起した国鉄全国運動は、民主労総ソウル本部の指導部32人の賛同を得て、韓国でも熱い注目が広がっている。集会中、2005年以来交流を深めてきた韓国の労働者が引きも切らず動労千葉に顔を見せ、熱い抱擁が続いた。
翌11日、ソウル駅前広場で午後2時前、「KEC資本糾弾! 逮捕を強行した警察責任者処罰せよ!」と要求し4時間のストライキに立ち上がった金属労組の決意大会が始まった。ソウル駅前には忠清圏と首都圏の金属労組員2500人余りが集まったが、同時に釜山、昌原、大邸、蔚山などでもストライキ集会が開かれた。壇上に並んだKEC、双龍自動車、韓進(ハンジン)重工業など争議労組の代表が次々にイミョンバク政権の労働弾圧を弾劾した。
午後2時すぎ、「韓米FTA強行、労働弾圧MB政権糾弾大会」が開かれた。参加者は「韓米FTA全面廃棄」を声高く叫んだ。さらに午後3時から「人が優先だ! 経済危機の責任を転嫁するG20糾弾国際民衆共同行動の日」本大会イベントが進行した。韓国の労働者、農民、都市撤去民、学生とともに参加したアメリカ、メキシコ、ブラジルの代表団とともに動労千葉の田中委員長も壇上に並んだ。大会後、1万人にふくれあがった参加者が南営(ナンミョン)駅に向けて出発しようとすると警察部隊がこれを阻む。しかし、デモ隊は多数の力で実力突破。降り出した雨が途中から激しくなり、雷がとどろく中を4車線を占拠したデモ行進が続いた。
G20粉砕デモの後、動労千葉訪韓団はソウル本部とともに総括集会を持った。団長の田中委員長はソウル本部の手厚いもてなしに感謝した後、「今年の11月集会で、これからの進む方向が限りなく鮮明にできた。新しい闘いが始まりました。この3日間ソウルに来て学んだことも、僕ら自身が日本で本当に闘う労働運動をつくらなければいけないということです」と東京、ソウルと続いた一連の闘いを総括した後、「これから1年間、来年の11月集会を目標に5900名を絶対に倍にする、その決意はいいですか!」と呼びかけた。訪韓団全員が拍手と歓声で応えた。(M)
この記事へのコメントはありません。