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国労5・27臨大闘争弾圧裁判の控訴審始まる

s20101126d-1.jpg 国労5・27臨大闘争弾圧裁判の控訴審第1回公判が、11月24日、東京高裁第10刑事部(山崎学裁判長)で開かれた。公判は、前日に朝鮮半島での砲撃戦が起きるという緊迫した情勢の中での闘いになった。被告団と弁護団は、11・7労働者集会以来の連続する闘いを貫いた自信に満ちて、検察官と裁判官を圧倒しきる公判闘争を展開した。公判終了後、報告集会が文京区民センターで開かれ、185人が結集した(写真)
 公判では、まず弁護団が控訴趣意書を読み上げた。弁護団は、4・9政治和解を鋭く弾劾し、本件控訴審の闘いは1047名解雇撤回をかちとる国鉄闘争全国運動の一環であると表明した。
 

s20101126d-2.jpg さらに、一審判決が暴力行為等処罰法の適用も共謀の存在も否定し、検察官が「事件の首謀者」に仕立て上げた国鉄闘争支援者の向山和光さんに無罪判決を言い渡しながら、国労組合員の6被告を有罪とし罰金刑を下したことの矛盾を徹底的に批判した。これに対して検察官は「弁護人の控訴趣意には理由がなく、控訴は棄却されるべき」と文字通り一言しか答えられない。弁護団はすかさず、「われわれは一審判決の事実誤認を具体的に指摘した。検察官は具体的な反論を出すべきだ。それができないなら無罪の論告を行うべきだ」と検察官に突きつけた。
 続いて裁判長は、弁護団が証拠として申請していた富田益行被告団長の陳述書を証拠採用すると決定した。その内容を確認するという形をとって、弁護団が富田さんの陳述書を読み上げた。傍聴席からの拍手に裁判長は「ここは政治運動の場ではない」と声を荒げた。富田さんの陳述書に、裁判長は徹底的に打ちのめされたのだ。
 公判は、国鉄全国運動の呼びかけ人で元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんの証人採用を決定して閉廷した。次回公判は12月21日、手嶋さんの証人尋問と数人の被告への被告人質問が行われる予定だ。
 公判後の報告集会では、国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが「1047名撤回と5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは一体であり、共に闘う国労の会はこの闘いの一切を担いぬく」と宣言。「共に闘う国労の会」呼びかけ人を代表して大阪新幹線地区本部運輸分会の木村芳雄さんがあいさつ。満場の拍手を浴びて被告団が登壇し、「われわれは全労働者を代表して国家権力と闘っている」「いよいよ労働運動を根本からつくりかえる時が来た」と戦闘宣言を発した。弁護団も「完全無罪へ徹底した政治裁判として押し渡る」(鈴木達夫主任弁護人)と、それぞれがこの裁判にかけた熱い思いを込めて、全被告の無罪獲得へ闘いぬくと表明した。(I) 

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