「朝鮮侵略戦争阻止!」を掲げ440人が渋谷をデモ
12月3日夕方、東京渋谷の神宮通公園で反戦共同行動委員会の主催する「朝鮮侵略戦争阻止!」「大失業と戦争の菅政権打倒!」を掲げた集会とデモが行われた(写真)。緊急行動にも関わらず440人の労働者・学生が結集し、渋谷の街に「侵略戦争阻止」の声をとどろかせた。アメリカ帝国主義の朝鮮侵略戦争突入が切迫するという重大情勢のなか、動労千葉のストライキと一体で労働者階級の大反撃が始まった。
午後6時40分、集会が開始された(写真)。司会を法政大学の倉岡雅美さんが努めた。倉岡さんは開口一番「本日動労千葉がストライキを貫徹し、3人の労働者が新たに動労千葉に加入しました」「昼の動労千葉スト、そしてこの反戦デモがわれわれの勝利を示している」と発言した。一斉に歓声がわき、会場が興奮と勝利感に包まれるなか、憲法と人権の日弁連をめざす会代表で、裁判員制度はいらない!大運動呼びかけ人である高山俊吉弁護士がマイクを握った。高山さんは「裁判員制度をつぶす力はわれわれの中にある。その力で戦争を阻止しよう」と確信も固く発言した。
基調報告を反戦共同行動委員会事務局長の北島邦彦さんが行った。北島さんは「大恐慌が戦争として爆発する段階に入った」と情勢の核心を喝破。日米統合演習を徹底的に弾劾したうえで、「自分も街頭に立って『戦争阻止』を訴えているが、労働者は排外主義に汚染されてはいない。今日の闘いで、堰(せき)を切ったように労働者の怒りを解き放とう」と訴えた。
ひときわ大きな拍手のなか動労千葉の中村仁さんが発言に立った。中村さんは「動労千葉は、本日12時ストライキに入った。そのなかで3人が動労千葉に加入した」と勝利感いっぱいに報告し、次のように決意を語った。「本当に今、労働者としてどうするのかが問われている。もっともっと組織拡大をかちとっていく。動労千葉は先頭で闘う」と誇り高く宣言した。
反軍闘争を闘う元自衛官の労働者は「戦争とは兵士を先頭に立てた殺し合いの強制だ。団結して侵略戦争阻止の闘いに立ち上がろう」と呼びかけた。婦民全国協の仲間は「戦争に反対する闘いと一体のものとして幼保一体化の攻撃と闘う」と決意を表明。東京労組交流センターを代表して、北部ユニオンの女性労働者が「動労千葉の組織拡大は本当にうれしい。今日は朝からビラまきをやりきって良かった」と興奮を語った。三里塚現闘の同志は成田空港が朝鮮侵略戦争の基地として使われることを弾劾し、成田駅頭でビラまき行動をしたことを報告した。
最後に法政大学の斎藤郁真・文連委員長が発言に立った。斎藤君は処分反対の署名の拡大を報告し、「今日、また一年生が参加している。組織拡大を進めよう」と訴えた。
集会後、直ちに渋谷の街を一周するデモを行った。どこでも仕事帰りの労働者や学生が迫力あるデモに注目した。5~6人の若者グループは「戦争に賛成している人なんかいない。みんな反対ですよ。頑張って下さい!」とデモ隊に向かってこぶしを突き上げた。(HA)
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