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深センの日系工場など、中国で相次ぐストライキ

 1月18日、中国広東省の「経済特区」である深セン市の布吉にある日系工場で、1000人を超える労働者がストライキに立ち上がり、武装警察と激突した。
 中国は今、旧正月に入ろうとしており、年越しを迎えている。この工場の労働者は約1500人で、ブラスチック製品や電子製品を生産しているが、労働者の待遇は低く、工場の食事はひどく、日常的な不満が積もっていた。だけど年末には褒賞金として、従来なら数百元が支給されていたという。ところが16日の日曜日、工場は年越しの晩餐会を開催したが、そこで今年の「褒賞」として給されたのは、ふだんの食事に加えて鶏の脚一本であった。労働者の怒りは爆発した。 

 労働者はストライキ決行を決め、18日にストライキに立ち、同時に工場に入る道を封鎖した。工場と深セン当局は直ちに武装警官を派遣し、労働者と激突。労働者は抗戦し、負傷者が出る事態まで闘った。
 深センでは10日にも、バスの乗務員が、賃上げを要求してストライキに立っている。早朝からのストライキに対して、会社と深セン政府はここでもただちに武装警官を派遣し、暴力的にストライキを圧殺しようとした。女性労働者を先頭にして、警察と会社に激しい抗議をたたきつけ、数名の女性労働者が病院に運ばれている。
 同じ10日には、鄭州でもタクシー労働者がストライキに入った。就業サイクルの変更による労働強化に反対してのストライキで、鄭州市の半分以上のタクシー労働者がストライキに参加したという。
 2011年に入って、中国では昨年の闘いを引き継いで、ストライキが続発している。急激に進むインフレで食料や住居の価格は上がる一方なのに、賃金だけは上がらず、多くの労働者はますます貧困にたたきおとされ、生きるための必死のストライキに立ち上がっている。海外を含めた投機資本の動きは乱開発を生み出し、労働者や農民の家屋や土地の強制収用が全国で強行され、これがまた激しい労働者と農民の怒りを生み出している。これに対して中央政府や地方府は武装警官を動員し、暴力で圧殺するのを日常化させている。まさに「天安門」型の弾圧が職場や街頭で一般化しているのである。
 11・23情勢への突入下で、中国での階級闘争は、中国スターリン主義との激突を不可避とする激しい情勢に入りつつある。中国の労働者・学生と団結して、闘おう!(G) 

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