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日航本社前を制圧し不当解雇撤回へ街頭宣伝行動

s20110126b-1.jpg 1月25日、日本航空が昨年末に強行した165人の整理解雇の撤回を求めて19日に提訴した146人の原告団の当該、日航キャビンクルーユニオン(CCU)、日航乗員組合などを先頭に300人が日航本社前(東京・天王洲アイル)前を制圧し、街頭宣伝行動を行った。労組交流センター、なんぶユニオン、全学連、婦人民主クラブ全国協、とめよう戦争への道!百万署名運動も行動に参加、両労組員と交流、連帯を深めた。
 日航解雇撤回支援国民共闘会議の諸団体の発言の後、二つの原告団の団長がそれぞれ日航経営陣を弾劾、不当解雇撤回まで闘うと決意を表明。組合員が何度も「そうだ」と叫び、こぶしを突き上げ、拍手で応えた。 

s20110126b-2.jpg 客室乗務員72人の原告団の団長として決意表明した内田妙子CCU委員長は、稲盛和夫会長が提訴に対し「誠実に話し合っていきたい」と19日の新聞インタビューで発言したことをとらえ、「『誠実に話し合う』とは12月31日までの団体交渉に出席して『解雇を避けたい』と言うことではないのか」と痛烈に批判。また大西賢社長が19日に「『初心に返る』ため『鶴丸』のロゴに戻す」と発表したことについて「鶴丸のロゴは日航の事故の歴史を思い出させる。そういった気持ちに心をはせることができない経営陣は失格。彼らに日航再建などできない」と断言した。
 運航乗務員74人の原告団の団長の山口宏弥さん(乗員組合)は、一層の怒りを爆発させた。「私は今日は不当解雇撤回の取り組み、明日はハローワークに行く。これが稲盛会長の言う『社員の幸せ』か」と皮肉った。そして「日航は1月から38%ダウンの新賃金制度になる。80億円をかけて鶴丸のロゴに戻すカネがあったらわれわれの首を戻すのが先。一昨年、労務担当常務は日航破綻の責任は労働s20110126b-3.jpg者にはないと言った。なぜわれわれの首を切るのか。経営責任と国の責任を問う。日航の違法、無法を全国に宣伝する」と反撃の決意を述べた。
 乗員組合の宇賀地竜哉委員長のリードで「仲間の不当解雇撤回まで団結してがんばろう」と全員でシュプレヒコール、こぶしを日航本社に向けて突き上げた。最後に司会が「また来ます」と日航に通告し、拍手を浴びた。
 抗議行動には日航の下請け、日東航空整備の会社清算で解雇通告を受けた労組員も自前のメッセージボードを掲げて参加した。解雇撤回・外注化阻止は全労働者階級共通のスローガンだ。
s20110126b-4.jpg 日本共産党―全労連は闘いを法廷闘争と法解釈に切り縮め、「日航再建」論に歪曲しようとしているが、労働者の資本への怒りはそれを突き抜けて強まっている。解雇撤回・外注化阻止、反合理化・運転保安闘争の路線で闘うことが勝利の道だ。動労千葉の1・19指名スト突入は闘いののろしだ。大恐慌と戦争・大失業の時代、国鉄全国運動を基軸に階級的労働運動の発展をかちとろう。(KW) 

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