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JRの基地統廃合攻撃と対決し、動労千葉が銚子地区総行動に立つ

s20110630c-1.jpg JR東日本千葉支社による運転基地の大規模な統廃合攻撃に反対して6月28日、銚子地区総行動が闘い抜かれた。主催は動労千葉銚子支部。強い日差しが照りつける中、動労千葉各支部と動労千葉を支援する会から70人が集まり、意気高く決戦の火ぶたを切った。(写真はJR銚子駅前)
 JR東日本千葉支社が6月10日に提案した運転基地の再編計画は、今ある銚子運転区・成田車掌区を廃止し、銚子と佐倉に運転士と車掌を一緒にした新たな運転職場(運輸区)を作るというものだ。新しい銚子運輸区は、運転士が45人程度、車掌が50人程度と言われている。現在の銚子運転区の運転士標準数は86人だから半分近くに減らされることになる。 

s20110630c-2.jpg また、新設される佐倉運輸区は運転士と車掌を合わせて250人規模とされており、千葉支社管内だけでも数百人規模の異動が発生する。国鉄分割・民営化以来、最大級の運転基地再編だ。
 午後1時、JR銚子駅前に集まった参加者と、駅頭を通行する市民に対して渡辺靖正銚子支部長が訴えた。「銚子運転区廃止―運輸区新設は、あからさまな業務の縮小、ローカル線切り捨ての攻撃だ。運転職場が廃止された勝浦市や館山市は、閑古鳥が鳴くような厳しい状況に追い込まれている。地方の切り捨てを絶対に許してはいけない。当局は、京葉車両センターでの業務一部外注化にも手を付けようとしているが、動労千葉のいる所では当局の思い通りにはさせない! 地域でも闘いを呼びかけ、あらゆる取り組みをやる」
 本部の田中康宏委員長は「3月の震災以降、犬吠埼の老舗観光ホテルも倒産・閉鎖され、漁業も放射線の影響で大きな打撃を受けている。この上さらにローカル線を切り捨てたらどうなるのか。国鉄分割・民営化以降、JRは金もうけだけを優先して、次々と安全を切り捨て、地方を切り捨ててきた。もうこれ以上、こんなことを許してはならない」と強調した。
 銚子支部の呼びかけに応えて駆けつけた地元の市議は「公共交通の使命は、安全を守ることと、公共の福祉に寄与することの二つ。今でさえ観光を始め、銚子市は大変厳しい状況にある。公共交通の要であるJRが、これ以上ローカル線を切り捨てたら銚子市は直撃を受ける。これは銚子市民全体の問題だ」と共に闘う決意を表明した。駅頭行動には、地元の労組の仲間も時間休をとって駆けつけ連帯の意思を示した。
s20110630c-3.jpg 銚子駅に隣接する銚子運転区門前に移動した参加者は、各支部の赤旗を林立させて抗議行動を展開した。門扉は閉ざされ、門前にはJR千葉支社の管理者などが立ち並んでいる。参加者の怒りはますます高まった。
 渡辺支部長は「なんで銚子運転区を廃止する必要があるのか! 答えてみろ!」とすごい迫力で迫った。そして「銚子支部は運転区廃止絶対反対を貫いてとことん闘う」と戦闘宣言を発した。本部の長田敏之書記長は「基地大再編と運転士の大規模な異動を使って当局が組織破壊攻撃を狙っていることは明らかだ」と、この攻撃の核心的狙いを明らかにした。今回の基地再編のもう一つの焦点である千葉運転区支部の大野茂支部長を始め、各支部の代表、動労千葉を支援する会の仲間が次々とマイクをとった。道行く人たちの関心も非常に高い。参加者は、シュプレヒコールを何度もたたきつけ運転区前での抗議行動を終えた。
 銚子駅前に戻った参加者に対して田中委員長は「今日は新たな闘いの始まりだ。職場の統廃合、業務の外注化、新人事・賃金制度と、労働者にとって最も大事な3つの課題が一気に動き出した。これは7月、8月と夏真っ盛りの中での闘いになる。全支部の総決起を」と訴えてこの日の行動を締めくくった。全体での総行動終了後、銚子支部は支部集会を開き、万全の闘争体制を確立した。(O) 

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