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尼崎事故から12年 JRを弾劾し集会・デモ 外注化・戦争・共謀罪に反撃

20170427b-1.JPG 動労千葉と国鉄闘争全国運動・関西が主催する「尼崎事故12周年弾劾!全国総決起闘争」が4月23日、尼崎現地で闘われた。動労総連合を先頭に関西など全国から230人が結集した。
 05年4月25日の尼崎事故は国鉄分割・民営化が引き起こした労働者虐殺そのものだ。それから12年を経た今年の尼崎闘争は、朝鮮侵略戦争と共謀罪制定の攻撃を、国鉄決戦を基軸にした階級的労働運動の力で粉砕するという決意にあふれた。

 JR尼崎駅北口広場で開かれた集会では、動労千葉の繁沢敬一副委員長が主催者あいさつに立ち、利益を一切に優先して事故を引き起こしたJR西日本を弾劾した。また、現在JRが全面的な分社化とローカル線切り捨てを柱にする第2の分割・民営化攻撃に踏み込んでいることを明らかにし、動労千葉・動労総連合は3月ダイヤ改定阻止のストライキでこれを粉砕する決戦に入ったと報告した。そして、戦争と共謀罪を打ち砕くためにも国鉄闘争全国運動の6・11国鉄集会に総結集しようと訴えた。
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長は、この日、近畿各地でミキサー車を連ねての共謀罪反対行動を組合員が展開していると報告し、「労働組合が共謀罪反対の闘いを引っ張らなければいけない」と熱く呼びかけた。
 動労西日本の山田和広書記長が基調を提起。日米帝国主義による朝鮮侵略戦争が急切迫し、安倍政権は共謀罪制定にのめりこんでいるが、労働者階級にはこの攻撃を打ち破る力があり、動労総連合の3月統一ストはそれを示したと強調した。そして、反合理化・運転保安確立闘争を貫きJRの第2の分割・民営化攻撃粉砕へ、何より動労総連合青年部を結成してJR総連カクマルを最終的に打倒し、青年労働者をゼネストに組織する大闘争に突入すると宣言した。
 全国から駆けつけた動労総連合の発言が続いた。動労水戸の国分勝之副委員長は、尼崎事故をなんら反省せず労働者への締め付けにのめりこむJRへの怒りをたぎらせ、常磐線全線開通阻止へ闘う決意を示した。動労福島の橋本光一委員長は、もうけのために人命を踏みにじる政府と資本が尼崎事故と福島第一原発事故を引き起こしたと語気を強めた。動労総連合・新潟の杉野彰書記長は、労働者を徹底的に犠牲にするJR貨物に対し、3月ストで反撃したと発言した。動労総連合北陸の出口威委員長は、北陸本線へのワンマン運転導入を弾劾し、動労総連合・九州の羽廣憲委員長は新幹線駅ホームの無人化や特急列車のワンマン化など、株上場以降さらに進むJR九州の合理化に怒りを突きつけた。
 動労西日本の組合員が勢ぞろいし、大江照己委員長が昨年の広島印刷事業所廃止阻止闘争から今春闘に至る闘いの勝利を報告し、8・6広島への総結集を呼びかけた。
 動労総連合・北海道建設準備会、動労東京、動労神奈川からのメッセージが紹介された。
 全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員をはじめ関西の各労働組合、全学連の決意表明が続いた。動労西日本の橘日出夫組合員が集会をまとめ、「朝鮮戦争・共謀罪阻止へ、韓国・民主労総と連帯しゼネストを切り開こう」と訴えた。
 集会後、尼崎事故現場までのデモに出た。現場では、電車が突っ込み事故を象徴する存在となっていたマンションの解体工事が進んでいる。事故をなかったことにし、一層の外注化を強行するJRに、参加者はあらためて怒りを強めた。

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