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JRの新たな不当労働行為を弾劾し、動労水戸が指名スト突入!

s20110711b.jpg 動労水戸は7月8日、6人の組合員が指名ストに突入した。運転士登用差別を巡って最高裁で完全勝利した組合員のうち、運転士を希望しない者と運転適性検査に不合格だった者6人に対してJR水戸支社が、7月5日一方的に「運転士の職名を外す」という事前通知を行ってきたからだ。抗議のストに突入した6人を先頭にして動労水戸は8日昼、茨城県大子町にある水郡線営業所運輸科の門前に結集し、抗議行動を展開した(写真)。
 この6人の中に、あくまで運転士を希望している組合員もいる。また、運転士ではなく検修職場などを希望している組合員についても、運転士の職名を外す必要など何もない。 

 最高裁判決の履行を巡って問題は何も解決しておらず、組合と会社は団体交渉において全面的な対立関係にある。他労組では、運転士の職名のまま個々の事情で地上勤務についている労働者はいくらでもいる。運転士の職名を外すことで2年後に賃金も2号棒ダウンとなる。本当に、とんでもない話なのだ。まさに、動労水戸の組織破壊を狙った新たな不当労働行為そのものだ。
 マイクをとった石井真一委員長は「JR水戸支社は、ここで働くわれわれの仲間に対して、一方的に運転士から車両技術係への職名変更を事前通知してきた。絶対に許せない! 動労水戸は、国鉄分割・民営化反対をとことん貫き、JRによる一切の不当労働行為を許さず闘う」と、門の中で監視している管理者たちに戦闘宣言を発した。さらに福島第一原発事故で、いまだ常磐線が寸断され、職場・線路が奪われている現実に対しても怒りをたたきつけた。
 当該の組合員は「JRはまず謝罪し、運転士への道を断つ事前通知を撤回しろ」と激しく抗議の声をあげた。また、支援に駆けつけた動労水戸の家族は、営業所で働く労働者に向けて「動労水戸は小さな組合だが“おかしいものはおかしい!”と声をあげ、一人の仲間のために全員が立ち上がる組合です。動労水戸とともに闘おう」と熱く呼びかけた。最後に全員で「JRは不当労働行為をやめろ! 動労水戸に謝罪しろ! 不当な職名変更を撤回しろ!」「検修全面外注化を阻止するぞ!」と繰り返しシュプレヒコールをあげ門前での抗議行動を終えた。
 なぜ、会社はこの時期に職名を変更してきたのか。国鉄分割・民営化25年問題に追い詰められ、分割・民営化を巡るすべてを清算しようとしているからだ。最大の不当労働行為である1047名解雇問題での4・9政治和解をはじめ、安全問題、JR総連カクマル結託問題などについて清算し、破産した国鉄7分割・民営化体制を再編しなければならない時が差し迫っているのだ。国労が7月定期大会で組合員資格を「JRおよびJRグループに雇用された労働者」にするという規約改正は、完全に1047名被解雇者を切り捨て、御用組合化する宣言であり、これが会社の動きを加速している。25年問題を前にJR資本に完全協力することを国労は誓っている。しかし、25年問題の中心的課題であるJR貨物は、3・11東日本大震災で寸断された常磐線により、さらに危機的な状況に追い詰められている。
 動労水戸の運転士登用差別事件を巡る闘争は、国鉄分割・民営化そのものを裁く闘いだ。これからが勝負だ。今回の不当な事前通知は、分割・民営化以来のJR大再編情勢の中で、闘う労働組合の破壊を狙った新たな攻撃そのものだ。そして動労水戸のスト決起は、すべてのJR青年労働者への決起の檄だ。あらゆるJR職場から、検修業務全面外注化、新人事・賃金制度導入への怒りの反乱を起こそう。動労水戸の呼びかける7・17すべての原発を止めよう!いわき集会(午後1時、JRいわき駅南口「LATOV」6階)に結集しよう。(O) 

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