新宿で1万人が原発再稼動阻止・野田新政権打倒へデモ
「9・11新宿、原発やめろデモ」が9月11日、全国39カ所のデモと一体で東京・新宿の中心部で行われ、「すべての原発いますぐなくそう全国会議(な全=NAZEN)」の1千人に迫る隊列をはじめ、青年・学生を中心とする約1万人の巨大なデモが「原発を止めろ!」の力強いアピールをやり抜いた。デモは青年のパワーがはち切れるような勢いで、12人の逮捕を強行した警察機動隊の弾圧体制を圧倒、都心繁華街の数万人の大群衆との合流を実現した。
正午、JR新宿駅東南口前に登場したNAZENの部隊は、駅頭を行く若者たちにデモへの参加を呼びかける街宣を行った。
全学連の齋藤郁真新委員長がマイクをとり、「本気で闘えばすべての原発を止められる。あとわずか11基。野田新政権による再稼働許すなの一点で、すべての皆さんのデモ参加を呼びかけます」と訴えた。また「な全」事務局次長の富田翔子さんは「今声を上げなければ放射能に多くの人が殺されます。闘うことは怖いことではない。原発も核もいらないと大きな声を上げましょう」と呼びかけた。
午後2時、東口「アルタ」前に若者たちが続々と集まった。ここは元々デモの出発点だった場所だが、警察の介入で出発点が西口の中央公園に変更になった。それでもアルタ前に多くの参加者が結集、統一主催者が「この場所は演壇も撤去されてしまったが、警察の妨害を逆手にとろう。街中を原発反対の声で埋めつくそう」と呼びかけた。
午後3時、デモ出発点の新宿中央公園入り口では、すでに大勢の若者たちが大量の警察機動隊と対峙していた。指揮官車の甲高い「デモ規制アナウンス」がデモ隊の怒りを逆なでにした。「生きるか死ぬかの問題なのに“整然としたデモ”なんてやってられるか!」「だいたいデモをやるのに警察に申請するとかおかしい!」「警察帰れ!」と、口々に怒りの声がたたきつけられ、勢いよくデモ隊は出発した。
機動隊は出発直後からデモ隊の先頭に襲いかかった。いきなり数人が暴力的にデモ隊から引き抜かれ逮捕された。デモ隊は激しいもみ合いの中で猛烈に抗議し、逮捕や暴行をものともせずに突き進んだ。沿道から大きな声援と拍手が飛んだ。新宿駅南口や伊勢丹前、歌舞伎町前の繁華街では、鈴なりの群衆がデモ隊に注目し、手を振ったりコールに唱和した。
原発再稼働を狙う野田新政権を許すな! 全原発の停止へさらなる巨万のデモを! 労働者人民の反原発のうねりは、日帝支配階級の足元を文字通り揺るがし始めた。(KN)
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