東北石けん闘争、地労委一日行動打ち抜く!
9月13日、みやぎ連帯ユニオン・東北石けん分会(東北石けん労働組合)は、結審情勢下の地労委一日行動を闘い抜いた。
朝8時、名取市愛島台にある新工場門前には、20名の仲間が年休をとって結集し、門前は解雇撤回を求める怒りで制圧された。首切りの張本人=畑文雄(新工場社長)を弾劾し、今秋の闘いへの決意に燃えたシュプレヒコールを叩きつけた。
門前集会は、つい先日みやぎ連帯ユニオンに結集した青年労働者が司会を務め、解雇や自宅待機の攻撃と闘っている仲間が次々と発言に立った。被災地において激増している震災解雇を絶対に許さない、東北石けん闘争が先頭に立って被災地に階級的労働組合・労働運動を作り上げていくという気概に満ちて門前闘争は闘い抜かれた。
昼休み時間帯の仙台市役所前での街頭宣伝で道行く仲間たちに闘いへの合流を訴え、2時より地労委第10回調査が開始された。
資本は工場移転による労働条件変更についての労資協議を拒否し、労組の団体交渉要求への回答がなんと解雇通告であった。この解雇通告が畑と佐藤の協議-合意のもとに行われたことも、これまでの審問、調査の中で明らかになっている。この解雇責任から免れるために畑は東北石けんの代表取締役を退任し、組合を排除するために新工場を別法人として立ち上げるという「スキームの変更」を行ったのだ。この全体が不当労働行為そのものだ!
地労委の審問廷を埋めた30名の当該・支援の仲間は、この資本の暴挙に対して激しい弾劾を叩きつけた。「別法人だから雇用責任なし」は、国鉄分割・民営化と全く同じ論法だ。こんなものがまかり通るなら、組合つぶしにフリーパスを与えるに等しい。ここにはひとかけらの正義性もない。これを認めるなら労働委員会制度などなきに等しくなる自殺行為である。資本が、「適法」ですり抜けんとするなら、労働者は自らの大義の下に団結して、力勝負で資本を圧倒し、たたきのめして勝利を勝ちとる以外にない。
動労千葉も全金本山もこの厳しい関門をくぐり抜けて闘い続け、勝利してきたのだ。
東北石けん闘争は、地域、全国に大きな団結を創り出しながら闘われてきた。ここに確信を持って今秋の決戦の先頭で闘う!(H)
写真上:新工場に向け闘いへの決意に燃えシュプレヒコールをたたきつける参加者
写真下:街頭宣伝で道行く仲間たちに闘いへの合流を訴えた
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