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関合労春闘弾圧 〝資本を裁かず闘う者を裁くのか〟 罰金10万円の不当判決

20180301g-1.jpg 2月26日に神戸地裁(第1刑事部・芦高源裁判長)で、かねひろ春闘行動弾圧事件の判決公判が行われました。
 判決は検察官の求刑どおり「有罪」「それぞれに罰金10万円」でした。この許しがたい判決に対し関西合同労組阪神支部の3組合員は即日控訴し支援の仲間と闘い続ける決意を新たにしています。
 公判には旭硝子(ガラス)遠征闘争のため訪日中の韓国・民主労総のメンバーをはじめ30人余りが結集。公判前には地裁正門前で大街宣を行いましたが、許用皓(ホヨンホ)支部長のアピールは地裁前を圧倒しました。国境をこえて労働者の闘いは一つです。朝鮮戦争の切迫という事態の中で、在日、韓国、日本の労働者が国際連帯で戦争と労働改悪を止める姿を登場させたことは、敵権力を震え上がらせたことでしょう。

 公判にはマスコミや多数の司法修習生らしき人も傍聴参加し、関心の高さを示していました。
 芦高裁判長は、検察官の論告求刑とほとんど同じ内容を読み上げ、論告を全面的に認めました。春闘の要求書提出行動を建造物侵入としてでっち上げ「有罪」としたのです。
 「公訴権乱用」を主張した弁護団の主張に対し、家宅捜索時に玄関のガラスを割って組合員にけがを負わせたことも必要があったとし、労働者を虫けらのように切り捨てた会社を「被害会社」と言い放ちました。
 この判決に傍聴者から弾劾の声が飛び、退廷命令が出る中、許支部長が「資本を裁かず闘う者を裁くのか!」と裁判官につめ寄りました。裁判所は労働者の権利を守らず人間らしく生きることさえ奪う国家の手先です。
共謀罪の先取り攻撃と闘いぬき
 しかし今回の弾圧は、労働者が人生をかけて闘い団結を拡大し社会を変える存在であることを明らかにし、闘いは拡大していきました。
 獄中では完全黙秘・非転向で勾留・取り調べ・転向強要と闘い、獄外では街宣やビラ、デモで訴え、裁判の公訴棄却を求める署名を3500筆余りも集めて団結が拡大していく中で、戦争に向かう安倍政権の共謀罪先取りの労組破壊攻撃を粉砕してきました。
 近畿救援会、関西合同労組、関西労組交流センター、婦人民主クラブ全国協議会など多くの仲間が国際連帯で戦争を止めようと、暑い日も寒い日も力を合わせて取り組みました。その中で星野文昭さんを取りもどす会・兵庫の結成もかちとられています。弾圧は団結拡大のチャンスです。
 裁判後、弁護士が「裁判長は組合活動の意義をまったく理解していない」と指摘したように、今回の矛盾だらけの裁判と判決は、労働者の戦争動員のためには闘う労働組合など絶対に許さないという、追いつめられた安倍の絶叫です。
 18年間、解雇撤回・非正規職撤廃で闘い続けるかねひろ闘争は、労働法制大改悪、非正規職450万人解雇との激突の先陣の闘いです。全国の闘う労働者の皆さん! 支援ありがとうございました! そして控訴審闘争へさらなる支援をお願いします。戦争、改憲粉砕でともに闘いましょう!(革共同兵庫県委員会)
写真判決公判前、「労組破壊を狙う共謀罪攻撃を許さず、解雇撤回まで闘う」とアピールする許支
    部長(2月26日 神戸地裁前)

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