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旭支会支援共闘を結成 解雇撤回・非正規職撤廃誓う

20180528b-1.JPG 5月26日夜、旭非正規職支会支援共闘会議結成集会が東京・亀戸で開かれた。沖縄、広島を含む参加者70人が支援共闘会議の結成を宣言し、国際連帯の新たな一歩を踏み出した。
 開会あいさつを行った合同・一般労組全国協の小泉義秀事務局長が、「朝鮮半島情勢の主導権はろうそく革命を実現した民主労総にあり、戦争を止める力となっている」と語り、2月に旭硝子(ガラス)本社に解雇撤回を求めて来日した旭非正規職支会との支援連帯闘争の経過を紹介した。
写真上労組を作ったら集団解雇!旭硝子資本への怒りを燃やし、日韓労働者の国際連帯で解雇撤回まで闘おうと旭支会支援共闘会議結成を宣言(5月26日 東京・亀戸)

20180528b-2.jpg テグ文化放送が5・1メーデーに旭支会を特集した番組を上映。旭支会の1000日にわたる闘いが映し出された。旭支会からのビデオメッセージでは、チャホノ支会長ら組合員が登場、「必ず勝利し、復職します!」「国を超えて連帯してくれてありがとう」の声が届いた(写真左)。
 基調報告を行った群馬合同労組の清水彰二委員長は、「共闘会議結成は、何よりも一日も早く彼らの解雇撤回を勝ち取るためだ」と押さえた上で、「04年にクミ(亀尾)で会社廃業に対し1年7カ月の工場占拠を闘った労働者の一人がチャホノ支会長。彼は出獄後、『つぶれたクミ地域の労働運動をよみがえらせる』と迷わず旭硝子の非正規職場に入った。苦節6年、クミ初の非正規労組の誕生が旭硝子を震え上がらせた」と語り、さらに組合説明会で民主労総組織争議室長から「皆さんは運がいい。一生に一度あるかないかの機会だ。労組を結成すれば新しい世界が見える」と聞いて組合に入ったというアンジンソク組合員のエピソードを紹介。「私たちも運がいい。旭支会の仲間と共に日韓労働者の共同闘争で新しい世界を見ることになる」「国際連帯のためにも、日本の労働者の責務として安倍政権の改憲を絶対阻止しよう」と呼びかけた。
 韓国労働運動史研究家の金元重(キムウォンジュン)さんが、5月25日、韓国国会で強行された最低賃金制度改悪の委員会採決を弾劾し、「労働積弊」を正すどころか財閥と一緒になって労働弾圧を行うムンジェイン政権に対し民主労総が5・28ゼネストを宣言したことを報告した。
 動労千葉、日本板硝子共闘労組、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、なんぶユニオンが連帯あいさつを行い、在日韓国基督教会から寄せられた連帯メッセージが読み上げられた。
 規約・人事が承認され、結成宣言が読み上げられた。最後に動労千葉国際連帯委員会の山本弘行事務局長が「労働者が団結して闘えば必ず勝利できる。新しい世界を見よう!」と力のこもった閉会あいさつ。団結ガンバローとインターナショナルを斉唱した。

旭支会闘争 クミ初の非正規職労組 地域の労働運動再生へ
 2015年5月29日、クミ工業団地で初の非正規職労働組合が誕生した。
 「労働組合がつくられて2週間で138名加入」「会社が一方的に行っていた朝会を拒否してわれわれだけの話を共有する朝会を始めた。奴隷のように働いていた工場が『現場』に変わった。われわれは工場で初めて解放感を感じた」(『野の花、――工団に咲く』8㌻)
 そして1カ月後の6月30日、旭硝子ファインテクノコリアは、社内下請け会社(GTS)の請負契約を突然解除、GTSで雇用されていた178人全員が解雇された。
 以来3年、度重なる切り崩し攻撃をはね返し、23人の組合員が団結しテント篭城(ろうじょう)を闘っている。パククネ退陣闘争の先頭に立ち、昨年4月には「整理解雇・非正規職・労働悪法撤廃!」を掲げ、闘争事業場共同闘争として27日間の光化門高空断食篭城も闘った。
 旭硝子の不当労働行為、不法派遣をめぐっては、中労委が旭硝子の不当労働行為を認定したが、旭硝子はこれを受け入れず行政訴訟を提訴、4月18日にソウル高裁は旭硝子の不法労働行為を不認定とし、旭支会の控訴を棄却した。
 一方、5月14日、テグ高検が、旭硝子の不法派遣について地検に再捜査命令を下した。旭支会は15日、「旭硝子不法派遣の手抜き捜査を正す道は、即時起訴することだけだ。旭硝子不法派遣を起訴し、解決しろ!」と声明し、攻防に入っている。

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