京都大学 11・10反原発団交が大勝利! 原子炉実験所が全面謝罪
全国の学生諸君! 労働者のみなさん! ついに京都大学から大学奪還、御用学者追放の巨大な一歩が勝ち取られました!
11・6集会の高揚を圧倒的に引き継ぐ形で、京都大学では大学奪還学生行動などの呼びかけで、11・10京大反原発団交が打ち抜かれました。この団交は、10月1日に京大原子炉実験所での御用学者講演会において、原発に反対する学生や市民を、国家権力を動員して排除したことに対して弾劾を叩きつける団交です。
当日は40名にも上る学生が集まり、赤松副学長、森山原子炉実験所所長、高橋副所長を徹底追求。6時間にも及ぶ団交の末、ついに大学当局の全面謝罪を勝ち取りました!
京都大学より、その総括と勝利の報告です。
11・10団交が切り開いた勝利の地平の第一点目は、学生の団結した力により、大学当局に全面謝罪をさせたことです。とりわけこの勝利は、連日のクラス討論によって、圧倒的多数の学生が大学に怒りの声を上げる中で勝ち取られました。
今回、大学当局に認めさせた内容は二つです。一つ目は、大学自治を守るために大学当局は構内への警察権力の導入をさせないこと、二つ目は、10月1日の御用学者講演会に原発反対派を排除したことに対し、思想弾圧として全面的に謝罪して再発させないことです。学生が、団結し行動すれば、強大にみえる大学当局も変える事ができる。それがハッキリした団交でした。
学生を団結させるのはラディカルな怒りです。11月10日、団交当日。会場の会議室は怒りに包まれました。「関電から金もらって、原発推進研究して、子供達を殺す。これが大学か!?」「何のための大学自治だ!」「大学が学問の機関ならば、今の大学は根底から変わらなくてはならない。」この思いが学生を団結させ、最初は居丈高だった大学当局を追い詰めて、全面謝罪をさせました。
大学の主人公は学生です。学生が大学と社会を問い、行動するならば、大学は変わります。学問と真理を探究する大学において、未来の体現者たる学生以外に、積極的なものを持たないからです。ここに圧倒的確信を持って、今こそ団結した行動に立ち上がろう!
2) 「100mSv(ミリシーベルト)以下の健康被害は分からない」は100%御用学者の嘘!
11・10団交が切り開いた勝利の地平の第二点目は、御用学者の大嘘を完全に暴いたことです。さらに言うならば、自らのキャンパスにおける大学奪還=御用学者追放こそが福島連帯の具体的中身であることがはっきりしたということです。
全ての御用学者が口をそろえて合唱する「100mSv以下の健康被害はわからない」という発言は、徹頭徹尾根拠のない大嘘です。それは、広島原爆以来65年以上にも及ぶ反核闘争と、労働者階級が必死に勝ち取ってきた裁判闘争の中で、100%明らかになっています。
御用学者の「100mSv安全」論の根拠は、ABCC(原爆傷害調査委員会)の研究報告(を基にしたICRPの報告)ですが、これは19連勝している原爆訴訟において、完全にデマであることが明らかになっています。高裁判決にも明確に書いてあります。さらに原発労働者の労災認定訴訟では、年6mSv以下の放射線被曝で労災が下りています。これは、現在福島県全域で検出されている、ホットスポットよりはるかに低い値です。
100mSv以下は安全というのが100%デマコギーであることは、労働者階級の長い長い闘争の中で、日帝ですら認めざるを得ない事実となっているのです。
私たちはそのことを反原発団交の中で、原子炉実験所の森山所長と高橋副所長に追及しました。すると、なんということでしょう! 彼らはこの事実を知っているというのです。知っていながら、100mSvは安全と平気で言っているのです。これは殺人ではないのか? 学生はこんな大学の在り方を直ちに変えなくてはなりません。
重要なのは、科学者の嘘は、階級闘争を徹底的に無視する中で、正当化されたものだということです。学生が労働者階級の闘いと一体で闘い抜くならば、こんな現実は100%変革できます。
ふざけた御用学者をたたきだせ! 11・10反原発団交は、自らのキャンパスで闘うことこそが福島連帯の中身であることを、完全に明らかにしました。
3) 大学当局と対決する自治会を復権させよう
11・10団交が切り開いた勝利の地平の第三点目は、団交をうけて今後の闘争方針が完全に明確になったということです。それは一言で言えば、闘う自治会の復権であるということです。
大学の腐敗がここまで明らかになった今、大学を変革することに一切の逡巡も猶予も必要ありません。問題は、いかにして腐敗した大学当局に代わる、大学権力を打ち立てるかです。そしてそれは、自治会建設ということに収斂されます。
「京都大学・大学奪還学生行動」はその最先頭で闘います。全国の労働者・学生、そして何よりも福島との連帯をかけて、今こそ学生自治会をよみがえらせよう! 学生自身が大学と学問に本当に責任を取れる主体へと飛躍しよう! これが、反原発団交を受けての、私たちの総括であり方針です。
12・3もんじゅ闘争から12・10日比谷反原発集会へ! 共に闘いましょう。(京都大学・全学連副委員長大森靖之)
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