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福島圧殺と被曝の強制許さない  4年目の3・11行動 国鉄労働者が反原発の先頭に立つ

戦争・再稼働阻止へ1100人
20150313a-1.JPG 2011年の東日本大震災・大津波と福島第一原発事故から丸4年を迎えた3月11日。「再稼働、首切り、もうたくさんだ。怒りを力にたちあがろう、つながろう/3・11反原発福島行動’15」は、福島の労働者人民の深い怒りと悲しみ、苦悩のすべてを闘いのエネルギーに変えて解き放った。郡山市民文化センター大ホールで開かれた集会には福島を先頭に全国各地から1100人が参加。郡山駅までのデモでは多くの郡山市民と合流し、大きな共感で迎えられた。政府や県がどんなに福島圧殺の「復興」「帰還」を大宣伝しようとも、福島の労働者人民はこの4年間、原発事故による絶対に消え去らない被害を嫌というほど体験してきた。労働組合を軸に闘う勢力が登場した時、抑え込まれているように見える怒りはすべて解き放たれる――そのことを3・11行動は鮮明に示したのだ。動労千葉は3・13〜15のダイヤ改定阻止と春闘の第1波ストに続き、3月18〜20日の間に貨物を始め賃上げを掲げて第2波ストに立つ。ともに闘おう。

被曝労働拒否で闘う労働組合を
20150313a-2.JPG 午後1時、本集会が始まった。福島大学弾圧を打ち破って釈放をかちとった学生と青年労働者が司会を務めた。主催者あいさつを国労郡山工場支部の橋本光一さんが行った。「福島の反原発運動には今、二つの大きな希望の星があります。一つは被曝労働を拒否してストライキで闘う動労水戸。もう一つは絶大な信頼を得ているふくしま共同診療所。各地域に動労水戸のような労働組合をつくりあらゆる人とつながって全国・全世界から核と原発をなくそう」。闘う労働組合建設へ大奮闘する橋本さんに大きな拍手が寄せられた。
 「全国からのアピール」では、沖縄IJBS労組の富田晋委員長と、長崎の被爆者・城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんが発言。富田さんは「福島と連帯して国鉄闘争を軸に闘う」と述べ、城臺さんは「1945年の日本の男性の平均寿命は23・9歳。それから70年間で長くなった平均寿命が、原発再稼働で再び脅かされている。市民と労働者の力で打ち破りましょう」と訴えた。
 次は「福島からのアピール」だ。最初に男子高校生が「浜通りに高レベルの汚染土を運ぶと道路の線量がまた高くなる。しかし多くの人びとが僕たちの味方。絶対に負けません」と発言。福島大生の樋20150313a-3.JPG口正太郎さんは「2月3日に福島大学で逮捕された仲間の釈放をかちとった。反原発運動をつぶそうとする大学を変え、闘う自治会の建設へ頑張る」と訴えた。
 南相馬市小高区で被災し仮設住宅で暮らす女性は「私たちの地元は除染も進まず、水もきれいにならない。建設業の人はオリンピックに持っていかれ、人手が回ってこない」と「復興」キャンペーンのうそを暴いた。
 全国農民会議共同代表の鈴木光一郎さんが、三里塚反対同盟の市東孝雄さん、萩原富夫さんらとともに登壇。「野山のきのこやふきのとうからはいまだに高い数値が出る。再稼働を絶対に許さない。三里塚反対同盟と固く連帯して闘う」と述べた。市東さんは3月4日に農地裁判の結審を強行した東京高裁を弾劾し「3・29三里塚現地集会に参加を」と訴えた。
動労水戸の青年2人がアピール
 福島第一原発で働く労働者のメッセージが紹介された後、動労水戸を代表して昨年末に動労水戸に加盟した會澤憲一さんと、同じ大子支部の羽部圭介さんが発言。會澤さんは「これだけ多くの人が集まってすごい。4年たっても収束のめども立たない、人間の手に負えない原発はいらない」、羽部さんは「常磐高速道が開通し、JRは常磐線の代行バスを走らせた。人間の命がかかっている。こんな高線量のところを走ってはならない」と訴えた。動労水戸支援共闘の斎藤貴広事務局長が3月15日の結成集会への参加を呼びかけた。
 ふくしま共同診療所の布施幸彦院長が「3月8日の『被曝・医療 福島シンポジウム』の結論は、被曝を強制する復興に反対し、今の政治そのものを変えようということ。これからも全国で診療所報告会を行います」と述べた。福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんは「政府や東電に対してともに闘う仲間同士が攻撃しあうような状況を許してはなりません」と訴えた。
 午後2時46分、椎名千恵子さんの呼びかけで黙祷(もくとう)をささげた。福島では認定されただけで1884人が「震災関連死」とされ、「直接死」をはるかに超えている。国家による虐殺に対する深い怒りを込めた黙祷となった。
 集会宣言(別掲)をふくしま合同労組の藤井千賀子さんが提案、「原発いらない 命が大事」の歌を合唱して、デモに出発した。
〝原発はいらない〟 郡山市民と大合流
 デモの先頭に福島の仲間が立ち、動労水戸と東北各県の参加者が続いた。「怒 福島」ののぼり旗や組合旗を林立させ「原発いらない、再稼働反対」「自民党許すな、安倍を倒せ」と元気いっぱいに訴えるデモに沿道の人びとは大注目だ。
 こぶしを上げてエールを送っていた22歳の青年は「仕事は除染。原発反対、気持ちはすごくよくわかる」。男性労働者2人は「原発反対、当たり前だ!」「郡山も本当は住んじゃいけないのに、ここまで避難させたら幹線がストップするから居残らされている。原発、早くなくそう!」。
 郡山駅前でも大きな注目だ。20代の女性は「こうやって声を上げている人って勇気があってすごい」。女子高校生2人は「甲状腺検査は2人ともA2だった。原発はいらない」。2人の子どもがいる女性は「バスに乗るのをやめて見にきた。夫に『すごい数の人が集まって、全国いろんなところの旗があるのよ』と電話した。地元の私たちが声を上げられない中で、こんな多くの人が遠くから集まってくれて感激です。ありがとうございます」と話した。
 駅前広場の真ん中で女性たちがかんしょ踊りを舞う。駅前集会では動労水戸の照沼靖功さんが「3月14日のダイ改阻止のストに立ちます」と意気高く宣言。動労千葉青年部の木科雄作さんも「3月13日に総決起集会を開き、ストに突入します。地方切り捨ては許さない。CTS(千葉鉄道サービス)の労働者を守るためにも2波、3波とストを闘う」と述べた。
 最後に橋本光一さんが「『復興』『帰還』の圧力を吹き飛ばす力強い集会と元気なデモができました。郡山市民もみな気持ちは同じ。原発をなくそう」と訴え、団結ガンバローを三唱した。
 午前10時からの駅前プレイベントではアピールやバンド演奏が行われ、獄中40年の星野文昭さんを取り戻そうと「ソリダリティ」「取り戻そう星野」も歌われた。集会場では正午からプレイベント。群馬から参加した女性ボーカルグループ「スパングルズ」などが歌や音楽演奏を行った。
 反原発闘争の先頭に動労水戸、動労千葉の青年が立ち、反原発闘争と国鉄闘争が相互促進的に発展している。動労千葉ストをともに闘い動労総連合を全国に建設しよう。

■3・11集会宣言
 3・11から4年。避難者約12万人、仮設住宅暮らし約3万人。
 垂れ流される汚染水。原発事故は終わっていない。福島の怒りもおさまってはいない。
 安倍政権への怒り、「復興」「帰還」を打ち破る労働組合の闘いと存在、そして人々の叫びと行動。闘いはすでに開始されている。
 職場で、地域で、学校で何度でも何度でも声を上げよう!とりわけ今年は再稼働と戦争を阻む年にしよう!
 3・11は原発と核をなくそう、社会を変えていこうと福島の人々が全世界と行動を一つにしていく日。子どもたち、学生、親たち、仮設の住民、農民・漁民、すべての労働者の怒りと思いを一つに結集し、行動する日にしていくことを宣言します。
2015年3月11日

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