雇い止め解雇から1年、パナソニック弾劾1日行動を闘いぬく
11月15日、大阪北部ユニオン・パナソニック連帯労働組合は、「パナソニック大量解雇阻止、S組合員に対する雇い止め・解雇1周年弾劾」を掲げて極悪資本パナソニックと請負会社パスコに対する3波の行動を闘った。関西合同労組など多くの仲間がかけつけ、被解雇者のS組合員を先頭に元気よく闘い抜いた。(写真はパナソニック本社正門前)
第1波、パナソニック茨木工場でディスプレイの製造を請け負ってきた請負会社パスコを徹底弾劾した。S君の解雇に直接手を下したパスコ統括本部長・中瀬は、「首切りを撤回し土下座して謝罪しろ。責任取れ!」という弾劾に何一つ答えられず、警察に電話するという卑劣な対応に出た。
しかし組合は一歩も引かず闘った。事務所に張り出されている「人に優しい企業」という企業理念に怒りを爆発させた。「労働者は血が流れている人間だ。使い捨てのモノじゃないぞ」「最後まで首切りの責任を取らせるぞ」。S君の弾劾に中瀬は沈黙して下を向いた。最後に解雇撤回と団体交渉の申し入れを行った。
次は第2波。関西合同労組など約20名が合流し、パナソニック本社行動に打って出た。赤旗を林立させ、正門前に陣取り、申し入れを行う。パナソニック本社の保安責任者は慌てて正門を半分閉め、「PGU(連合傘下の労働組合)以外の労働組合は一切対応しない。対応する部署がないからだ。そう答えるように上司から指示されている」と実にふざけきった対応をしてきた。「中村会長や大坪社長の手先以外認めないということか。ふざけるな」「1日12時間働いてきた人間が紙切れ1枚で首を切られている。ビエラを作っているのはS君をはじめとした労働者だ。その労働者の訴えをなぜ聞けないのか。」
怒りに圧倒された保安責任者はしぶしぶ申し入れ書を受け取った。「パナソニック4万人解雇粉砕!」「工場閉鎖・大量首切り反対!」「卑劣な退職強要をやめろ!」とシュプレヒコールを叩きつけた。
最後に、第3波行動として、パナソニック門真工場でビラまき・署名活動を行った。森精機の解雇にストライキで闘った労働者をはじめ、支援も次々とマイクを握り、解雇撤回・非正規職撤廃を訴えた。
パナソニック資本は昨年の1万5千人の解雇に引き続き、今年度中に新たに世界で4万人、国内で1万4千人の解雇を始めている。「早期退職」と称した首切りが横行し、拒否した社員には卑劣な退職強要が連日繰り広げられている。大阪・茨木工場では10月末に生産工程が閉鎖され、大量の請負・派遣労働者が雇い止め・解雇されている。
パナソニック資本は、エコポイントのときには1日12時間労働、休日出勤
までさせて、恐慌対策の税金を使ってぼろ儲けをし、薄型テレビが過剰生産に陥ると、今度は大量解雇して延命しようとしている。大阪北部ユニオン・パナソニック連帯労働組合は昨年の10月28日、解雇に対して怒りのストライキで生産をストップさせた。以来1年間、茨木工場を中心に、パナソニック資本、請負会社パスコに対する解雇撤回闘争を不屈に闘い抜いてきた。その闘いは正規・非正規の分断を破り、共感の輪を広げている。
死すべきは資本家だ。労働者は団結して生き抜こう! パナソニック資本の大量解雇攻撃を打ち破り、反原発・反失業・非正規職撤廃を闘う労働者の拠点を本格的に作り出そう(パナソニック連帯労働組合・M)
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