動労西日本、契約社員制度撤廃へ中労委で山田副委員長が証言
11月21日、動労西日本は、山田和広副委員長に対する「雇い止め解雇」撤回・契約社員制度撤廃に向け、中労委闘争を闘った。審問には動労千葉、動労水戸などの動労総連合の仲間を始め、多くの支援共闘の仲間が傍聴に駆けつけた。郵政非正規ユニオンの斎藤裕介委員長も闘いをともにし、全産別での非正規職撤廃へ団結を固めあった。(写真)
この日の審問は、中労委当局によるきわめて不当な指揮のもとにおこなわれた。
動労西日本は、山田副委員長を「雇い止め」解雇したJR西日本の不当労働行為は、国鉄分割・民営化以来のJR資本による強権的な労務支配によるものであり、その背景を明らかにしなくては本件の本質は明らかにならならないとして、動労総連合の川崎昌浩書記長を証人として申請していた。しかし、中労委は「本件との関連性が薄い」として証人申請を却下した。また、大江照己委員長、山田副委員長の尋問時間をそれぞれ20分、30分と異様に短く制限してきた。きわめて形式的な審理ですませ、資本を擁護しようとする中労委の変質ぶりがあからさまになっている。
動労西日本は、傍聴席と一体となって中労委闘争を闘いぬいた。大江委員長は「動労西日本の結成の理念」と「山田副委員長が雇い止め解雇された当時の動労西日本の活動状況」を、山田副委員長は「契約社員制度の歴史」「岡山駅における契約社員の勤務実態」と「雇い止め解雇に至る経緯」を怒りを込めて証言した。山田副委員長への「雇い止め」解雇は、動労西日本が山田副委員長を先頭に職場の仲間と団結し、組織拡大に向かおうとしたことに恐怖したJR西日本による不当労働行為であることが鮮明になった。
夕方からの報告集会にも多くの仲間が駆けつけ、国鉄分割・民営化以来の新自由主義と全面的に対決して、すべての非正規職の撤廃へ闘うことを誓い合った。
山田副委員長に対する「雇い止め解雇」撤回を目指した動労西日本の闘いは、JR西日本の契約社員制度そのものの撤廃まで行きつく闘いだ。この闘いは、JR東日本のグリーンスタッフ問題に確実に波及する。青年労働者を使い捨てにし、人生と夢を奪う契約社員制度やグリーンスタッフ制度こそ、不当労働行為の温床であり、隠れみのである。このような制度がある限り、資本にとって不当労働行為はまさにやり放題ではないか。
非正規職化の攻撃は、国鉄分割・民営化によってもたらされたものであり、新自由主義攻撃の根幹である。すべての非正規職を撤廃する闘いは、資本主義の根幹を揺るがす闘いである。郵政非正規ユニオンの闘いはその先端を切り開いている。国鉄分割・民営化と対決し、新自由主義と闘おう! 反原発・反失業の旗を高く掲げ、全世界の99%の労働者人民の反乱に合流し、プロレタリア世界革命に突き進もう!(広島・魚住徹)
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