イギリスで1926年以来の大ゼネスト!
11月30日、イギリスで、30の労働組合の連合体によって24時間のゼネラルストライキが200万人以上が参加して打ち抜かれた。公務員、教師、病院関係者、ゴミ収集労働者、消防士、交通運輸労働者、国境警備員などの公共部門労働者を中心とするストライキである。イギリス政府による年金支給年令の引き上げ政策によって、年金が引き下げられようとしている。支給額が増額されないにもかかわらず、保険料を以前より多く支払わされる。これに対する怒りのストライキである。そして、年金問題を越えて、給料、仕事、労働条件、給付金、公的事業などでの、労働者への攻撃に対決するストである。(写真はストに決起した医療労働者のデモ)
イギリスの公立学校2万1476校のうち62%、1万5千を超える学校が完全に閉鎖され、14%が部分的に休校となった。地方自治体の職員の56%にあたる67万人がストを行った。公共の建物や病院のまわりでピケが行われた。NHS(公的医療制度)のもとでの緊急ではない手術3万件のうち7千件の手術が行われなかった。
TUC(イギリス労働組合会議)のブレンダン・バーバー書記長は、公共部門は政府からの「攻撃にさらされていて、ストライキは完全に正当化される。みんなが本当に立ち上がって抵抗しなければならない時が来たのだ」と語った。今回のゼネストは、1926年ゼネスト以来の85年間で最大のストとされている。
ストライキに先立つ11月3日、公務員最大労組であるUNISON(公共サービス労働組合=130万人)は、スト権投票を行い、賛成24万5358票、反対7万253票と圧倒的にスト権を確立したことを発表した。ゼネストの準備は着々と進んでいた。3月26日には、50万人の労働者がデモを行い、6月30日には75万人の公共労働者、教師などがストを行った。11月30日、約1000カ所でデモと集会が行われた。ロンドンでは3万人のデモが行われ、96人が逮捕された。バーミンガムでも3万人のデモが行われた。歴史に残るゼネストとなった。
11月全国労働者総決起集会を引き継ぎ、さらに階級的労働運動を前進させよう。(KW)
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