動労千葉が京葉車両センターで時限スト、新たな大決戦の火ぶた切る
動労千葉は1月10日、京葉車両センターでの構内運転業務の外注化強行の動きに対して時限ストに決起、早朝から緊急抗議闘争に立ち上がった。いよいよ検修全面外注化をめぐる正念場の攻防が始まった。
JR千葉支社は5日、京葉車両センターでの構内業務外注化に関する修正提案を行った。内容は当初計画の「2日勤」を「1日勤」に縮小して千葉鉄道サービス(CTS)に委託、実施日は1月27日とし、そのための訓練を7日にも始めるというものだ。
動労千葉が昨年、外注化阻止に総力で立ち上がる中で、東労組京葉車両センター分会内においても青年労働者を中心に「外注化反対!」の声が公然とわき上がった。他労組も含めてCTSで働くほとんどの労働者が、外注業務を請けることを拒否した。追い詰められた千葉支社は、計画をぎりぎりまで縮小し、東労組元役員のカクマル分子2人と、運転免許を持っている管理者1人をかき集め、なにがなんでも外注化を実施する攻撃に踏み込んできたのだ。
会社が外注化強行の姿勢を見せるや、東労組千葉地本はすぐさま「修正提案受け入れ」を表明、職場では「提案を受けなければ一方的に進められてしまうから…」と卑劣な言い逃れをしている。そんなごまかしが通用すると思っているのか!
外注化のためのハンドル訓練が始まる10日早朝、京葉車両センターの門前には、京葉支部や幕張支部を先頭に、怒りに燃えた組合員と支援が集まった。始業から1時間の時限ストに入った繁沢敬一副委員長は「会社は27日から外注化を実施すると言っている。しかも、何十年も運転の仕事をやっていない人間に、正味2週間の訓練で一番事故が多い構内運転の仕事をさせる。安全をまったく無視した攻撃でもある」と発言。同じくストに入った京葉支部の青年部組合員は職場の仲間に「一緒に闘おうぜ!」と心から呼びかけた。発言には、ともに反対の声をあげて昨年10月の外注化実施を中止に追い込んだ仲間への信頼と確信が満ちていた。東労組の青年の中にも「自分たちの仕事を奪う人間になんで仕事を教えないといけないのか」という怒りが満ちている。
幕張支部の山田護支部長は「この1日勤外注化は単なる1日勤じゃない。検修業務全面外注化の一歩だ」と断罪し、門前に居並ぶ管理者に「お前らの子どもや孫の就職口も無くなるんだぞ! お前らが未来を奪っているんだよ!」と突きつけた。田中康宏委員長は「今回の1日勤外注化を担当するのはすべてJRからの出向者、教育・訓練をやるのもJRだ。CTSには構内運転の技術などない。すべてが偽装請負、法律違反だ」と弾劾した。基地統廃合反対の指名ストを闘う銚子支部や千葉運転区支部、他支部の組合員や駆けつけた支援もマイクを握って決起を呼びかけた。
長田敏之書記長がまとめを提起し「あらゆる闘いを駆使して27日の外注化実施を阻止する。今日の闘いを期して動労千葉は外注化阻止の決戦に突入する」と力強く宣言した。「外注化を阻止するぞ! 動労千葉とともに闘おう! 闘って未来を切り開こう!」と繰り返しシュプレヒコールをあげて抗議行動を終えた。(O)
●青年部の発言
京葉車両センターで働くみんな、おはよう! 今日、訓練が始まるんだけどなんでこんなことになっちゃったのか。東労組は反対行動みたいなことをやってきたけど本当に反対してたのか。
みんなが東労組で一生懸命がんばってきたこと、それは見事に裏切られたけど、その力はうそじゃないと思っている。まだやれることは、いっぱい残っている。みんなが団結してやればなんとかなる。仕事がなくなってからじゃ遅いぞ。
今日は、おれと繁沢さんがストに入るけど、その穴埋めは誰がやっているの。東労組の若い連中じゃん。それを指示しているのは誰だ。東労組の管理者じゃないか。なんで東労組は仲間を守らないんだよ。みんな組合費、払ってるんだろ。弱いもんを守るのが労働組合じゃないのかよ!
今回の訓練で、おれたち動労千葉の組合員は日勤の仕事から外された。その仕事は2年前ぐらいにハンドルを持った若い連中がやらされている。その中には最近、子どもが生まれた人もいる。自分たちの仕事を取られることを分かりながら、なんで訓練に協力しなきゃいけないのか。一緒にやろうよ! 仕事が無くなってからじゃ遅いよ! みんなで闘おう!
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