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日系深圳(しんせん)サンヨー電機工場で大ストライキ

s20120116a-1.jpg 1月14日、中国広東省深圳市にある日系サンヨー電機工場で、工場労働者約4000人が全員参加した大ストライキが爆発した。深圳サンヨー電機工場は、同じ日系企業である松下に買収されることとなり、前日13日に突然労働者に対して、従業員証が変わることが一方的に通告された。つまりサンヨーの表示が松下の表示になるということで、この時初めて労働者たちは工場が松下に買収されたことを知った。工場の買収には労働者のリストラや労働条件の改悪がつきものであるが、労働者には従業員証の変更が通知されただけで、この買収に伴う労働者への補償などについては一切話がなかった。過去の同じサンヨー系列の工場の移転や買収の時には、労働者の年功に応じた補償などがされていたのにである。 

s20120116a-2.jpg これに怒った労働者は、翌日14日10時よりストライキに決起した。作業場には労働者は一人もいず、全労働者約4000人が参加する大ストライキとなった。労働者は昼過ぎに街頭に飛び出し、大デモを行い、「権利を勝ち取るぞ! 腐敗打倒!」とシュプレヒコールがあげて訴えた。労働者の権利を守るとともに、中国スターリン主義の政治腐敗を徹底的に弾劾したのである。
 労働者は大通りを封鎖した。武装警官が動員されて両者が激突、多数の負傷者がでて男性労働者3人と女性労働者一人が逮捕された。しかし労働者は一歩も引かずに闘った。午後2時をまわって、この労働者の激しい闘いに追いつめられた工場側が労働者に協議を約束。こうしてストライキは勝利のうちにいったん終結した。
 世界恐慌の進展、とりわけ欧州危機の爆発は、中国経済を直撃している。とりわけ外資系企業は経営危機を深め、倒産や合併・買収、移転や撤退の動きが激しく進んでいる。こうした経済危機の中で、労働者の階級的な闘いが歴史的な高揚に入っている。1月11日には、中国最大の工場地帯である東莞で香港系のおもちゃ企業が突然倒産し、労働者1000人が「私たちの血と汗の賃金を支払え!」「年が終わろうとしている(中国は旧正月)、私たちは故郷に帰らなければならないのだ」などの横断幕を掲げて街頭デモを闘っている。
 中国をはじめ、全世界の労働者が帝国主義とスターリン主義の危機の中で、まさに世界革命を求めて闘いに立ち上がりつつある。日本の労働者の闘いと組織建設の拡大、国際連帯闘争の発展をかちとろう!(G) 

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