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フクシマとの連帯をかけて2・11宇都宮デモ

s20120213a.jpg 2・11、東京での集会・デモに連帯し、何よりフクシマとの団結をかけて栃木県・宇都宮中心街で東電栃木支店へのデモをやり抜きました。
 この日は県知事が設置した「放射線による健康影響に関する有識者会議」による広聴会が同じ宇都宮市内で開催され、県が今年に入ってから始めた県内約4千人の子どもたちに対する「健康調査」に疑問を抱き、不安や怒りをおぼえる人たちの多くはその広聴会に押しかけていました。事前の集会実行委員会の会合では、広聴会を見込んでデモの時間をずらす案や、日にちを変えるなどの案も出て論議を重ねてきましたが、昨年と同じ時刻・場所、同じデモコースで断固やり抜くことを決めてこの日に臨みました。 

 当日は、どのくらい集まるか皆目検討がつかない中、午後3時からの集会には30人ほどが結集。「10人でもデモをやる覚悟」だった実行委メンバーは「意外に集まった」ということで、非正規雇用の青年労働者の司会で元気よく集会開始。県内各地、特に県北の高線量地域である那須町で農業を営む人なども参加。主催した実行委メンバーが、こうした人たちからの怒りと熱意と結びついて最後まで意気高くデモを貫徹しました。
 翌12日の商業新聞にも「有識者会議」の広聴会とデモの報道は並んで掲載され、デモの様子をカラー写真で掲載した『東京新聞(栃木版)』には「3・11福島での集会・デモ参加」もしっかり紹介されました。
 デモ直後の交流会でも活発な論議になりました。県北から参加した農家の方は、原発事故で自殺したのは福島の農家の方だけではなく、実は那須町にもいたことを話されました。畜産農家だったその方は、原発事故で追い詰められ、東京電力の鉄塔にロープをかけて自殺したということでした。この話に改めて参加者全員は国と東京電力への怒りを新たにし、またこの日にデモをやって良かったということが全体で確認できました。
 他方、同日のほぼ同時刻に「県民の不安払拭のため」に行われていた県の「広聴会」は、市民団体からの不満や怒りが相次ぎ、翌日の地元紙『下野新聞』も「不安払拭には至らなかった」と報道しています。そもそも「有識者」と称するメンバーには、東洋大学で厳しい追及を受けた自治医大の菊池透などの御用学者が名を連ねていて、当日の広聴会でも「ラドン温泉では10ミリシーベルト被曝(しても大丈夫)」などと述べ、大ひんしゅくをかっています。
 「命よりカネ」の原発と新自由主義に対する怒りは、ますます人々の怒りを呼び、闘いは燃え広がっています。3・11フクシマへ! そして、すべての原発を廃炉へ!(栃木・I) 

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