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分割民営化から25年、570人が「国鉄決戦の関ヶ原」へ戦闘宣言

s20120217d-1.jpg 国鉄闘争全国運動が呼びかけた「国鉄分割・民営化で不当解雇から25年/2・15労働者集会」が2月15日、東京のすみだ産業会館で開催され、570人の結集で大成功をかちとった。
 25年前の2月16日は、7628人の国鉄労働者のJR不採用が決まった絶対に忘れることのできない日だ。「国鉄型」の大民営化・非正規職化の攻撃が、より大規模な形で全社会的に始まる中、今年は例年にも増して重要な位置を持つ集会になった。同時に、発言者からはJR東日本での検修・駅業務全面外注化阻止に向けた決意が次々と語られた。 

s20120217d-2.jpg 司会は、昨年秋に全国運動の呼びかけ団体となった全金本山労働組合の長谷武志副委員長と、動労千葉争議団の中村仁さん。長谷さんが「4・1外注化阻止決戦に全国の力を集中し、同時に、全国に動労千葉のような拠点をつくる決意を本集会で固めよう」と口火を切り、中村さんは「全金本山は動労千葉の闘いの先輩。本山が解雇撤回で職場復帰をかちとったように、動労千葉も解雇撤回で勝利して必ず職場に戻る」とあいさつし、戦闘的に集会が始まった。
 呼びかけ人を代表して世田谷地区労顧問の花輪不二男さん、愛媛県職労の宇都宮理委員長があいさつに立った。花輪さんは「解雇された労働者が職場に戻ることこそ国鉄闘争の勝利だ。労働者を人間らしく扱えない資本家たちを許しておいて世の中がよくなりますか。闘いましょう」と呼びかけた。宇都宮さんは「大阪では橋下市長が不当労働行為丸出しのアンケートを職員に強制している。労働組合が団結すればこんなものは吹き飛ばせる。自治体職場でもアウトソーシングの攻撃と闘う」と語った。さらに、新たに全国運動の呼びかけ人に加わった佐藤功一さん(国労横浜支部元執行委員、国労新鶴見操車場元分会長)のメッセージが紹介された。
 連帯あいさつでは「日の丸・君が代」不起立闘争被処分者の根津公子さんが、1月16日に出た最高裁判決を怒りをもって批判し「向こうが一番嫌がっている不起立闘争を続けることこそ不当判決を跳ね返す闘い。一緒に不起立しましょう」と発言。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)の富田翔子事務局次長は「原発再稼働阻止の闘いは正念場。分断を打ち破り団結の力で勝利を」と述べ3・11福島県民大集会への結集を呼びかけた。
 続いて田中康宏委員長が「動労千葉からの報告」を、全国運動呼びかけ人で動労千葉を支援する会事務局長の山本弘行さんが「国鉄闘争全国運動からの提起」を行った。田中委員長は、全社会に怒りの声が満ちている情勢の中で「労働組合が本来の力を取り戻せば間違いなく時代は動き出す」と確信を持って語り「動労千葉はその先頭で外注化阻止決戦に決起する」と表明。山本さんは現局面を「国鉄闘争の関ヶ原だ」と訴え、今こそ全国運動が本格的な運動体として登場すべきこと、その死活性を熱を込めて訴えた。
s20120217d-3.jpg 動労千葉争議団の高石正博団長、国労旭川闘争団の成田昭雄さん、動労千葉顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が1047名解雇撤回に向けた決意を表明した。争議団・闘争団の熱い思いと決意に、参加者は大きな拍手で応えた。
 次は現場からの「JR外注化阻止の決意」だ。動労千葉幕張支部の山田護支部長は「4月全面外注化阻止へ全力で闘っています。動労千葉は出向協定も締結していません。出向に出すなら会社は承諾書を私たちに書かせなくてはならないが、私たちは書きません。絶対に外注化を止め、JRに残ります」と発言。動労千葉青年部の代表は「東労組は腐ってますが、その中には反対の人がいます。そういう人たちにどんどん訴えていきたい。今年は山場の年。青年部は有言実行で動労千葉の先頭に立ちます」と述べた。さらに運転基地統廃合攻撃と闘う銚子支部の渡辺靖正支部長、千葉運転区支部の大野茂支部長が、強制配転と組織破壊攻撃を許さず闘う決意を語った。
 動労水戸の石井真一委員長は、トンネルでの列車火災を想定した訓練が14日深夜から15日未明にかけ、わざわざ福島第一原発30キロ圏内の久ノ浜駅~末続駅間トンネルで行われたことを激しく弾劾し「原発事故収束宣伝を粉砕し3・11郡山へ大結集を」と訴えた。
 最後に、決戦のまっただ中にある八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長、解雇撤回闘争を闘いぬく東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会の吉本伸行書記長、仙台市役所・動労千葉を支援する会の青年労働者、全国運動・東京東部の会の代表が決意を表明。動労千葉の長田敏之書記長の音頭で団結ガンバローを行い、意気高く集会を締めくくった。(O) 

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