1. HOME
  2. ブログ
  3. 汚染ガレキ拡散は許さない! 小倉で細野環境大臣に抗議

汚染ガレキ拡散は許さない! 小倉で細野環境大臣に抗議

s20120327c.jpg 私は、3月25日、「汚染ガレキの広域処理依頼」のために北九州市を訪れた細野環境大臣らにたいして、「汚染ガレキ受け入れ反対! 原発再稼働阻止」の声を力いっぱいあげました。(写真は小倉駅前で細野大臣に抗議する原発反対派)
 細野環境大臣が北九州に来た理由は、西日本で初めて汚染ガレキ受け入れ表明をしている北九州市の北橋市長を激励し、これを全国の自治体受け入れの突破口にする宣伝のためです。そこには、遅々として進まぬ被災地の復興に努力している姿を示し、政権の浮上をはかる意図もみえますが、「復興」イデオロギーをふりかざし、反原発闘争の屈服を強いる浅はかな狙いもかいまみえます。 

 北九州では、「3・11一周年」、5千人の大規模な反原発集会が開かれたばかりです。ここに西日本の先頭を切って汚染ガレキの受け入れを強制しようとするなど重大な挑戦です。私たちの闘いは、細野大臣を追いかけ回し、食い下がり、そのねらいに打撃を食らわすことができたと実感しています。
 この日、細野大臣は、ガレキ受け入れを公言する北橋市長を激励した後、JR小倉駅南口にあるコレット(旧伊勢丹)前で演壇を用意し、アピールを行おうとしました。しかし、その演壇前は、汚染ガレキに抗議する私たちが占拠し、正確に言うと占拠しているというより、聴衆は、私たちと、バイトのスタッフ、推進議員と警察、マスコミ各社、そして環境省の役人だけとお粗末なものでした。
 それでも最初の数分間は黙って聞いていました。だが、「ガレキはきれいだ」「石巻には撤去に百年かかる」「十分な説明をさせていただく」などの下りになると、もう黙っていられません。誰かれとなく一斉に怒号をあげ、大臣、副大臣の声が聞き取れないほどでした。
 細野大臣らは、コレット入り口近くで「汚染ガレキ受け入れ」を求めるチラシをまきだしました。だが、私服警官や役人に囲まれた大臣からチラシを受け取ろうとする市民などいません。私たちは、ここでも細野大臣に食い下がり、「汚染ガレキを持ち込むな!」と直接直談判しました。細野大臣の答えは、「君たちは復興に協力しないのか、自分たちさえ良ければいいのか」などと逆恫喝をかけてきました。あきれた大臣です。だが、この姿に汚染ガレキ広域処理の真の狙いがあるとも感じました。
 闘争終了後の集まりの場で、参加した小学1年生の女の子。「大臣がガレキはきれいと言っているのを聞いてビックリしました。ダメな大臣ですネ」と。細野大臣は、この子に超えられてしまっているのです。
 ガレキは、「クリアランス制度」で規定している「100ベクレル/Kg」という「限界値」をこえるものばかりです。これまでなら「低レベル放射性廃棄物」として厳重に管理することが義務付けられていました。それを今度は、「8000ベクレル/Kg以内なら安全だ」と、何と「基準値を80倍!」も引き上げ、全国に強制しようとしています。これは、まさに文科省の「20ミリシーベルト問題」と同じです。
 「安全だ」「復興のためだ」というなら地元失業対策として被災地でやるのが一番です。わざわざ1兆700億円の予算をつけ、全国にばらまくほど税金の無駄遣いはありません。「私の地元・静岡でもガレキ受け入れています」との下りでは「ふざけるな! 島田市長は産廃業者じゃないか!」とのヤジまで飛び出しました。
それにしても「3・11一周年集会」で「原発なくせ!」と叫んでいた社民党や共産党までが受け入れに賛成し、連合がガレキ受け入れ表明を行ったことは絶対に許せません。参加者の「どの政党もダメだ」「労組もダメ」と吐き捨てるような声を聞きながら「今こそ階級的労働運動の再生と労働者党の登場が求められている」との思いを強くしました。とにかく、北九州の反原発闘争のど根性を示すことができました。汚染ガレキ受け入れ反対、原発再稼働阻止へ共に闘いましょう。(九州・H)
 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択