中国・広東省の日系時計工場で1000人のストライキ
4月12日、中国広東省東莞市虎門大寧村にある日系リズム時計の工場で、1000人の労働者全員がストライキに立ち上がった。彼らは工場での福利などの待遇改善を要求している。リズム時計はシチズン傘下の時計会社であり、リズムやシチズンの時計の部品を生産している。昨年のシチズン争議に続いて、同じシチズン資本、日系大資本に対する労働者のストライキがまた爆発したのである。
不動産バブルが崩壊へと突き進む中で、中国経済の破綻が進んでおり、ストライキが激発している。特に日系をはじめとする外資系企業は、経営危機が深まる中で工場の移転や首切り・リストラ、賃下げなどの攻撃を労働者にかけてきており、矛盾が爆発している。
3月に深セン市の松下・オーム電気でのストライキは、なんと労働者がストライキに決起している間に、会社は新しい代わりの労働者を募集し、ストライキに入った労働者をそのまま退職したものとみなそうとした。そして復職しようとする労働者に対しては「二度とストライキをしません」という誓約書を迫るという、実に悪辣な手段で労働者を分断し、ストライキを解体しようとしたのである。
しかし、隣の東莞市でやはり同じ日系資本のリズム時計で労働者が再び立ち上がったことは、こうした卑劣きわまる弾圧に負けずに闘う中国の労働者の不屈な姿を示している。中国の労働者の闘いは、中国スターリン主義と帝国主義侵略企業を日々追いつめているのである。
中国経済の破局と政治危機の深刻化は、新たな激動の幕開けであり、中国の階級闘争は新しい段階に入ろうとしている。それは今年10月に開催される第18回中国共産党大会(習近平体制の確立)への怒りとなって、その過程は闘いの一途をたどるだろう。中国の労働者との連帯をかけて闘いぬこう!(G)
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