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5・5東京・芝公園に5500人、原発全廃までさらに闘うと宣言

s20120506b-1.jpg 5月5日のこどもの日、「原発ゼロの日 さようなら原発5・5集会」が東京の芝公園23号地で開催された。同日、国内で唯一稼働していた北海道電力泊原発3号機が停止し、ついに50基の原発すべてが止まった(福島第一原発1~4号機は今年4月、電気事業法に基づき廃止になった)。前日までの激しい雨とはうって変わった五月晴れの下、芝公園には労働組合を先頭に5500人の人びとが集まり、自分たちの力・全国の人びとの力で原発をすべて止めた勝利を謳歌した。「これからも再稼働を阻止し続けよう」「さらに全原発を廃炉にし、社会を変えよう」があらゆる参加者の共通の思いとなった。新たな勇気と決意が会場を埋めた労働者民衆の心の底から沸き上がった。 

s20120506b-2.jpgs20120506b-3.jpg 演壇左右で大きな鯉のぼりがいくつも空高く泳ぎ、多くの参加者の手にはミニ鯉のぼり。午後1時から、長崎の被曝2世である歌手の生田卍さんのオープニングコンサートが行われた。
 午後1時30分から集会が始まった。主催者あいさつを3人の呼びかけ人が行った。ルポライターの鎌田慧さんは「歴史的瞬間をお祝いしよう。原発は再稼働させない。もっともっと頑張ろう」と語った。作家の澤地久枝さんは「内部被曝も深刻だ。一緒に力を合わせて進んで行きましょう」と訴えた。経済評論家の内橋克人さんは、稼働停止は政府にとっては「新たな原発立国への準備」にすぎないと警鐘を鳴らし、「原発を永久にゼロにしよう」と呼びかけた。現地報告として北海道から長田秀樹さんが泊原発の問題点を3点あげて批判し、「北海道からも原発ゼロをめざします。ともに頑張りましょう」と発言した。
s20120506b-4.jpgs20120506b-5.jpg 「原発いらない福島の女たち」「未来をはらむ女たちのとつきとおかのテント村行動」の福島の女性たちが登壇し、椎名千恵子さんが発言した。椎名さんは「福島は3・11のまま止まっています。高線量の中で子どもたちを動員した復興キャンペーン・イベントが進んでいます。悔しいです。しかし、福島原発告訴団や、命の側に立つ診療所建設運動が立ち上がっています。今日はかんしょ踊りで経産省を取り囲みます。今日のこのつながりを解くことなく、ひるむことなく、原発の要らない日に向かって続けていきましょう」と心から訴えの声を響かせた。集会のまとめを作家で呼びかけ人の落合恵子さんが行い「電力不足のウソをけっ飛ばし、今日からまたはじめの一歩を踏み出していこう」と呼びかけた。
 デモの出発だ。出口で福島の女性たちを中心とした30人近くの人たちがかんしょ踊りでデモ隊を激励するなか、労働組合旗やのぼりなどを押し立てた隊列が次つぎと繰り出した。NAZENの隊列には、先頭周辺にも後方周辺にも飛び入りの参加者が続出。当初隊列の一番前を進んでいた横断幕が人の波ではるか後になってしまうほどだ。解散地点近くのJR浜松町駅前では、先にデモを終えてミニ鯉のぼりを掲げ手を振ってデモ隊を迎える人たちと交歓した。
s20120506b-6.jpg デモ終了後のNAZENの総括集会では織田陽介事務局長がまとめの発言を行い、「今日は稼働する原発をゼロにする偉大な日になった。これからが正念場だ。『止めよう!』から『無くそう!』の闘いが始まった。これからもっともっとたくさんの人が立ち上がってくる。その中から廃炉への困難を乗り越えていく力が生まれてくる。労働組合をよみがえらせよう。労働者が団結すれば原発はなくせる。原発労働者が一緒に闘える労働運動をつくろう」と訴えた。福島の青年は「こんなに集まってもらってありがとうございます。これから原発をなくして平和な地球を守って行きましょう」と発言。ミュージシャンで保育労働者の青年のリードで「上を向いて歩こう」を全員で合唱し、最後に「団結ガンバロー」を三唱して闘いを締めくくった。(H) 

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