沖縄の学生と合流し、全国学生交流集会かちとる
全学連は5月13日夕、沖縄市内で全国学生交流集会を行った。司会の坂野陽平書記長から沖縄の学生の参加が報告され、全国学生の力で沖縄の地に学生運動をつくり出そうと集会の獲得目標が鮮明にされた。
斎藤郁真委員長は基調提起の冒頭で、5月10日に4・19法大デモで不当逮捕された学友A君を奪還した大勝利を宣言。「5月5日の全原発停止をかちとりました。『止める』から『なくす』闘いが開始されました。全国学生は6・10国鉄全国集会に大結集を! 京大同学会建設に全国学生の力で勝利しよう!」と訴えた。
さらに「今次沖縄闘争の意義は、一つに、迫りくる戦争情勢の中で全国学生が沖縄現地に集まり、日本の戦争体制の構築に対して声をあげたことです。二つは、福島大生と沖縄の学生が結集し『フクシマ-オキナワ』の団結をつくり出したことです」と提起した。「今求められていることは、原発をなくし、基地をなくしていくこと。つまり、この社会のあり方そのものを根本から変えることです」「『復帰』から40周年を迎える沖縄の現実は何一つ変わっていない。辺野古新基地建設と一体で、MV22オスプレイの普天間配備が7月から狙われています。在日米軍の中間報告では『動的防衛力』の概念が打ち出されました。日米安保強化の核心は、侵略戦争であり、そのための沖縄の前線基地化です。これに対し、怒りが爆発しています。5月9日付の琉球新報では、新基地建設に9割が反対と報道されています。沖縄の闘いは、あらゆる分断を打ち破り、新基地建設を阻止し続けてきました。沖縄の怒りと私たち学生が団結することが重要だ。本土と沖縄の分断をのりこえた時に必ずすべての基地を撤去できる」と力強く訴えた。「大学から反原発の闘いを巻き起こそう! 自らのキャンパスで新自由主義と闘い、団結を復権させてきました。法大闘争の地平を、京大同学会建設の勝利へ! 団結すれば勝てる。キャンパスから闘いを巻き起こそう! 」
大森靖之全学連副委員長ら京大生3人が登壇し、5・25~6・8に行われる同学会選挙で「新自由主義大学と闘って勝てる展望を示したい」と勝利の決意を語った。続いて、沖縄と福島からのアピール! 沖縄の学生の「多くの人に『隠された沖縄』を知ってほしい。米軍基地に怒りや恐怖をみんな感じている。国は沖縄県民を守らない。今日の国際通りのデモは本当に楽しかった。全学連と出会えてよかった」という感動的な発言で会場は一つになった。さらに、福島大生が全員登壇し、「福島や沖縄の現実を見て『これでいいのか』とあらためて感じた。1%のために99%が犠牲にされる社会。この構造が沖縄と福島にある。すべての基地と原発をなくしたい」と訴えた。
法大から3年生が発言し、4・19法大デモの勝利をキャンパスに拡大する闘いが、当局―学祭実と激突しながら発展していることが報告された。東北大、広島大、富山大からも決意が語られた。最後に、全国の1年生と初参加者全員が決意表明し、会場の盛り上がりは最高潮に達した。全国学生は思いを一つに、6・10国鉄全国集会から京大全学自治会建設―沖縄学生運動創成へ突き進みましょう!(法政大・洞口朋子)
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