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「国鉄闘争の火をさらに大きく!」――6・10全国集会に1800人

s20120611a-1.jpg 国鉄闘争全国運動が主催した6・10全国集会は、東京・文京シビックホールを埋める1800人の結集で大成功をかちとった。「国鉄闘争の火をさらに大きく燃え上がらせよう。この集会から怒りをもって反撃の闘いに打って出よう!」――動労千葉の田中康宏委員長の熱烈な訴えは、全参加者の共同の決意となった。国鉄分割・民営化から25年、いよいよそのすべてに歴史的決着をつける一大決戦への突入集会となった。
 冒頭、3月17日に亡くなった呼びかけ人の大和田幸治さん(全国金属機械労働組合港合同事務局長)の死を悼み、1分間の黙とうが行われた。 

s20120611a-2.jpg 最初に、呼びかけ人の手嶋浩一さん(元国労九州本部書記長)の開会あいさつ。連帯あいさつでは、三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原進事務局次長が「動労千葉を始め三里塚に結集して闘い抜いてきた勢力がその真価を発揮すべき時が来た」と語り、重大局面を迎えた三里塚闘争への決起、7・8現地闘争への大結集を強く訴えた。韓国・民主労総の金属労組亀尾(クミ)支部KEC支会の代表は、5月21~25日の日本遠征闘争について「日本の同志たちの支援は感動的でした」と感謝の意を示し、数年来の不屈の闘いで75人の解雇撤回をかちとったことを報告するとともに「会社の合理化攻撃との闘いはこれからが正念場」と発言、参加者は割れんばかりの拍手で連帯を示した。
 続いて「階級的労働運動の復権に向けて」と題して4人の呼びかけ人が熱い訴えを行った。全日建運輸連帯労組関生支部の高英男副委員長、愛媛県職労の宇都宮理委員長、日本近代史研究者の伊藤晃さん、新たに呼びかけ人となった富士地区労議長の前嶋登さん(元全日建中央副執行委員長)のいずれも、「いまだ少数とはいえ、闘いは間違いなくここから始まる」(高さん)という確信に満ち満ちた発言だ。
●国鉄の現場から圧巻の発言
s20120611a-3.jpg 次に「国鉄闘争の火をさらに大きく!」と題し、1047名解雇撤回、業務外注化阻止を軸とする国鉄決戦に向けた圧巻の発言が続いた。
 動労千葉の田中康宏委員長は、全国運動発足から2年間を振り返り「今年の集会では『国鉄闘争の火をさらに大きく!』と掲げた。職場から、地域から、そしてあらゆる産別において、階級的労働運動を復権することはまったく可能だ」と、10年以上にわたる外注化阻止闘争を通して得た確信を語った。そして「動労千葉は、いよいよ正念場を迎えた国鉄決戦に突入する。国鉄分割・民営化で起きたこと、分割・民営化以来の25年間に起きたこと、そしてこれから起きようとしていることの一切に、怒りをもって反撃を開始しよう」と熱烈に訴えた。
 呼びかけ人の鎌倉孝夫さん(埼玉大学名誉教授)は、新自由主義に対する鋭角的な理論的分析を行い「金融独占資本が支配するこの社会を変える力は、職場生産点に基礎を置いた労働組合の組織的闘い以外にない」と断言した。
 さらに、1047名解雇撤回闘争当該である動労千葉争議団の中村仁さん、国労旭川闘争団の成田昭雄さん、動労千葉運転士登用差別裁判の再審勝利に向けた当該と弁護団が発言。待ったなしの決戦に突入した検修全面外注化阻止闘争に向けて、動労千葉の山田護幕張支部長と繁沢敬一副委員長、動労水戸の石井真一委員長、国労郡山工場支部の橋本光一さんが「絶対に外注化を阻止する」と固い決意を示し、会場の熱気は最高潮となった。
 葉山岳夫動労千葉顧問弁護団長は「1047名闘争を始めとする裁判闘争勝利へ生涯かけて闘う」と発言した。
●福島・被災地・大阪から
s20120611a-4.jpg 集会後半では、国鉄闘争と連帯して闘う、福島・被災地・大阪など闘いの最火点からの発言が続いた。
 呼びかけ人の清野和彦さん(元福島県教組委員長)、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子さん、仙台市役所・動労千葉を支援する会の労働者が、野田首相の「再稼働宣言」を激しく弾劾するとともに、全原発廃炉への闘い、福島診療所建設の取り組み、復興特区攻撃と闘う決意を表明。さらに大阪市長・橋下との闘いの最前線から大阪市職労の青年労働者、八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長が「橋下は倒せる!」と宣言。外注化阻止・非正規職撤廃への闘い、沖縄の闘い、青年労働者と学生の決意が続いた。全学連の斎藤郁真委員長が、法大暴処法裁判での無罪戦取、京都大での同学会再建の大勝利を報告すると会場全体が沸き立った。
 最後に、「集会宣言」の提起に立った呼びかけ人の山本弘行さんが「確実な闘いの槌音が全国にこだましている。国鉄闘争全国運動はこの闘いを束ね、その結集軸として立つことをともに宣言しよう」とまとめ、呼びかけ人の大野義文さん(元安芸労働基準監督署長)の閉会あいさつ、動労西日本の大江照己委員長のインター斉唱で圧倒的な熱気のうちに集会を終えた。(O) 

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