8・28総行動での動労千葉・田中委員長の発言
動労総連合の8・28総行動の報告集会(弁護士会館)で行われた、動労千葉の田中康宏委員長の発言を以下、紹介します。
10・1検修外注化絶対阻止へ最後の正念場の闘いに突入しました。この攻撃は東京約400人、千葉で約90人、水戸80人、高崎で50人、東日本全体で1000人余りの強制出向を伴う業務外注化です。今回の外注化は検修・構内部門の半分です。来年には追加的外注化、3年以内にさらに大規模な外注化、ほぼ5年間でJRの車両検査修繕部門のすべてが下請け部門に放り出される。雇用は破壊され、最終的には転籍―非正規職化まで必ず行き着きます。
にもかかわらず東労組は、なにか3年で帰ってこれるかのような宣伝を現場でしている。ウソっぱちもいいとこです。戻ると言ったってどこで働くのか。そういう宣伝で現場組合員を出向に駆りたてているんです。
当局も外注化に向け、さまざまな攻撃をかけています。外注化の現場説明会を設定したり、「ロッカーを整理しろ」なんてことも言ってきている。千葉では先行的に管理者16人に出向の事前通知が出されています。まさに一触即発で現場の怒りに火がつくという状況の中で今日のストライキを迎えました。強制出向など絶対に許さない。まず自らのために闘う。これが第一です。
だけどこれは自分たちのためだけの闘いではない。若い仲間たちにとっては「退職まで出向」という形ではすまない。5年後には「籍を変えてくれ」と転籍を迫ってくるに決まってるんです。
来年からはJRは検修部門の新規採用は一切やらない。下請け会社で採用すると言っている。団交で「それは正規なのか非正規なのか」と聞いたら、会社は「それは下請け会社がやることなので分からない」と言っている。あらかたが契約社員になるに決まっている。労働条件も雇用もめちゃくちゃにされ、徹底した低賃金で技術力が継承されていくんですか。安全は確実に崩壊します。
すでに2千万人以上の労働者が非正規職に突き落とされいます。こんな攻撃を許しておいたら、これからさらに1千万人、2千万人の青年が非正規職に突き落とされていく。労働者が胸を張って、未来に希望をもって働けない社会なんて絶対に間違っています。
労働組合がまったく抵抗しない中で、こんな社会ができたことが悔しくてなりません。なんのための労働組合ですか。腐りきった労働組合なんかもういらない!
私たちは、業務外注化という課題にこだわってこだわって、12年間闘ってきました。社会全体を競争原理にたたき込む新自由主義に対して、労働組合はちゃんと闘えるということを12年間証明してきた。この闘いは、この腐った社会のあり方を変えるまで続きます。この裁判は、今後も徹底的に闘い抜く宣言です。
この1カ月、職場を怒りの渦で埋めつくしてほしい。職場を熱く熱くしてほしい。外注化強行に向けた事前教育、庁舎の区分け、ロッカー整理、もっと細かいこといえば工具はどうするんだとか、問題はなにひとつ解決してません。ぐちゃぐちゃですよ。すべてを徹底的に追及する。職場に行ったら毎日ケンカです。
その怒りの渦の中から「みんな考えてくれ。自分の未来、自分たちの権利がかかっているんだ。後で悔やんだって始まらない」と東労組や国労の仲間に訴える。これが今日一番、提起したいことです。そういう熱い議論の中から、動労千葉や動労水戸に結集する動きが必ず始まる。
平成採の仲間が今日、動労西日本に結集しました。僕らが連帯して闘っている連帯労組関生支部は1月から8月までで1千人の組合員を拡大しました。時代は、闘う労働組合が組織拡大する時代に入った。困難な闘いですが絶対にあきらめず、自らが闘いの先頭に立って訴えていこう。こういう闘いを徹底的にやり抜いて10月1日外注化実施を吹っ飛ばそう。
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