11・2労働者大集会 「安倍倒せ」5700人の訴え 全国に動労総連合を
11・2全国労働者総決起集会は東京・日比谷野外音楽堂に5700人を結集して圧倒的に高揚した。集会は、1047名解雇撤回と民営化・外注化・非正規職化阻止を軸に国鉄決戦に勝利し、戦争・改憲と原発再稼働の安倍政権を打倒する熱意と決意にあふれた。韓国、アメリカ、ドイツの労働者を迎えての集会は、国境を越えた国際連帯の力を示し、全国の職場での資本との攻防が力強く報告され、階級的労働運動再生の展望が開かれた。「全国に動労総連合を」の闘いが始まった。集会後のデモは都心を揺るがし、安部打倒のコールが響き渡った。
3労組が国鉄闘争の決意
集会を呼びかけた3労組の各代表が発言した。全国金属機械労組港合同の中村吉政委員長は、国鉄1047名解雇撤回闘争に勝利しなければ不当労働行為はやりたい放題になると述べ、国鉄闘争全国運動が今日まで国鉄闘争を継続してきたことの意義を強調した。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋執行委員は、「安倍政権に対し労働者の団結を見せつけなければならない。ともに団結し勝利しよう」と訴えた。動労千葉の田中康宏委員長は、「1047名解雇撤回を勝ち取り、国鉄分割・民営化に決着をつける。JRの外注化・非正規職化の攻撃を粉砕する。安倍を打倒し戦争への道を止める」と鮮明な決意を述べた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さん、「許すな改憲!大行動」代表呼びかけ人の鈴木達夫弁護士、「星野さんをとり戻そう!全国最新連絡会議」の星野暁子さんが連帯あいさつ。
国鉄1047名解雇撤回へ、動労千葉争議団の中村仁さん、国労小倉闘争団の羽廣憲さんが最後まで闘い抜く決意を述べ、動労千葉弁護団の葉山岳夫弁護士が階級的労働運動の一環としての裁判闘争に勝利すると発言した。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんは「国鉄解雇撤回10万筆署名が労働者の結集力をよみがえらせている。国鉄闘争全国運動にとって来年は飛躍の年だ」と力強く訴えた。
動労千葉の長田敏之書記長が「JRと外注先の労働者が一体となって闘うことで外注化を止める」と宣言。動労水戸の石井真一委員長は被曝労働強制と断固闘い、外注化を粉砕するときっぱりと述べた。国労郡山工場支部の橋本光一さんは「9・11郡山闘争の先頭に動労総連合の青年が立った。その決意に応える」と表明した。
動労総連合の青年からは、動労千葉の北嶋琢磨青年部長、動労水戸の照沼靖功さん、動労西日本の山田和広書記長が発言に立ち「全国に動労総連合を組織しよう」と訴えた。
韓国とアメリカから連帯
韓国から駆けつけた27人の労働者が壇上に並んだ。民主労総ソウル地域本部のイヒョンチョル副本部長は、「セウォル号惨事は資本の貪欲(どんよく)が生んだ人災・虐殺だ」と弾劾し真相究明を求める遺族をも弾圧するパククネ政権への怒りをあらわにした。
米ロサンゼルス統一教組のセシリー・マイアトクルス副委員長は、闘わない前労組執行部を打倒して執行部を握った闘いの教訓を語り、組合をつくり変え教育民営化と対決する中で市教育長を辞任に追い込んだと報告した。
滞日・在日外国人労働者が勢ぞろいし、クルドの人びとが民族解放の闘いへの支援を熱烈に訴えた。
改憲・戦争反対、反原発の闘いを代表し、止めよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長、長崎被爆者・NAZENナガサキの城臺美彌子さん、福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんが熱い思いと決意を語った。
現場からの熱い闘いの報告
現場から東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長、大阪・高槻の植木団地労組を始め、教育労働者、解雇撤回を闘う沖縄の日本IBM・ビジネスサービス労組、愛媛県職労、郵政非正規ユニオン、小竹運輸グループ労組、医療労働者、国鉄闘争全国運動・新潟、そして全学連の斎藤郁真委員長が闘いを報告した。
集会ではさらに「集団的自衛権行使・憲法改悪反対労組声明」と「セウォル号惨事に関する決議」を採択した。
参加者は解雇撤回・安倍打倒のコールを響かせて新橋房―銀座―東京駅の都心デモに出た。沿道からは熱い視線が注がれ、声援が送られた。
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