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動労千葉定期大会 11・2集会へ決戦態勢

反戦を労組の第一任務に 渾身の決意で執行部拡充

総括答弁で関道利委員長は「差別との闘いを労働組合の正面課題にしよう」と訴えた(9月29日 千葉市)

動労千葉は第55回定期大会を9月28~29日にDC会館で開いた。米日帝国主義による中国侵略戦争が急切迫する中、動労千葉は労働組合の責務にかけてこれと全面対決する方針を確立した。それは、組合員の多くが65歳定年を迎えている組織の現状を直視しつつ、なお闘いを継続し拡大するという渾身(こんしん)の決断によるものだ。

大会は反戦を労働組合の第一の任務とすることを確認した。また、国鉄1047名解雇撤回闘争に勝利し、JR大再編攻撃と対決して組織拡大をかちとる方針を打ち出した。9月19日の国鉄解雇撤回裁判で結審策動を粉砕した大勝利に自信を深めた組合員は、戦時労働政策への転換をかけたJRの大再編攻撃に総力で反撃し、運動を次世代に必ず継承するという揺るぎない決意を大会で固めた。

あいさつに立った関道利委員長は、ガザ大虐殺が強行され、米日帝が中国侵略戦争に突進するただならない情勢を明らかにし、これと対決するため動労千葉が単独でも11・2労働者集会を呼びかけたことの意義を強調して、全力決起を訴えた(要旨別掲)。
三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんをはじめ来賓の各氏が、動労千葉との固い連帯と戦争阻止へ闘う決意を表明した。
渡辺剛史書記長が運動方針案を提案し、①JR東日本の新人事・賃金制度を軸としたJR大再編攻撃と対決する、②1047名解雇撤回闘争に勝利する、③中国侵略戦争に対し反戦を労働組合の第一の任務として闘う、④労働運動の再建をかけて11月労働者集会へ闘う、⑤組織拡大へ全力で決起する——を柱とする闘いの基軸を打ち出した。

討論では全面外注化と闘う決意が示され、要員が不足し炎天下での過酷な労働が強いられている職場の現実への怒りが語られた。11・2集会の組織化や久留里線廃線阻止に向けた闘志を各代議員が表明した。
総括答弁で関委員長は、排外主義があおられる中、外国人差別、女性差別、障害者差別、部落差別との闘いを労働運動の正面課題にしなければならないと述べて、11・2集会への総決起を改めて訴えた。
運動方針を採択し、スト権を100%の批准で確立、3人の新たな執行委員を選出して執行部を拡充し、万全の闘争態勢を整えた。動労千葉は11・2集会へ総力戦に突入した。

 

関道利委員長のあいさつ 労働者の力で社会変革を

本大会は非常に大きな転換の過程で開かれています。ウクライナ戦争は激化し、ガザでは許しがたい虐殺が続けられています。トランプがイラン核施設への空爆を強行し、世界戦争・核戦争の歯止めは一気に外されました。トランプはアメリカ帝国主義による世界支配の体制を自ら破壊しつつ、自らの延命をかけて中国をたたきつぶす侵略戦争に突き進んでいます。
日本は中国に対する侵略戦争を自らの戦争として行おうとしています。核共有、琉球弧の軍事要塞(ようさい)化、大軍拡予算、長射程ミサイルの配備など、その突進はすさまじいものがあります。さらに戦後80年に乗じて、天皇が前面に登場しています。
新自由主義攻撃がもたらした社会の崩壊、格差の拡大、物価上昇の中で、不安や怒りが高まっています。参院選で自民党は少数与党に転落し、日本人ファーストを掲げて国家主義と排外主義を扇動した参政党が台頭しました。そこに表れたのは、この社会に対する積もりに積もった怒りです。極右勢力の登場は、支配階級が安定した支配を続けられなくなったということです。求められているのは社会の根底的な変革です。労働者階級の闘いの力、階級的労働運動をよみがえらせなければなりません。
参院選で排外主義が公然とあおられ、自民党の総裁選も排外主義宣伝の嵐です。これを日本にいる外国人労働者はどういう思いで見ているのでしょうか。恐ろしくて家の外に出られないという人がたくさんいます。こういうことは労働組合として絶対に許せない。排外主義に立ち向かい、女性差別や障害者差別、部落差別と対決することを労働運動の正面課題にしなければなりません。外国人労働者とともに闘うことができた時に、私たちの運動は巨大な獲得力を持つのです。
11月労働者集会は労働運動の変革、階級的労働運動の建設という大テーマを真っ向から掲げて、四半世紀を超える組織化を継続してきました。韓国民主労総をはじめ画期的な国際連帯をつくり上げてきました。これを今こそ発展させなければなりません。6月の国鉄集会で、動労千葉単独でも11月集会を呼びかける決意をしました。今の時代に動労千葉として果たす役割があると考えたからです。

国鉄闘争の勝利へ
9月19日の1047名解雇撤回裁判は、警備法廷指定を撤回させ、大法廷での開催を実現し、結審策動を打ち破りました。240人の大結集がもぎり取った大勝利です。勝利まであと一歩、この闘いは労働運動をつぶし戦争に突き進もうという国家権力の壁を打ち破る闘いです。
今年は分割・民営化に対して渾身のストライキに立ち上がってから40年を迎えます。私たちは国家の総力を挙げた労組解体攻撃に真正面から立ち向かい、団結を守り抜いてきました。この地平は日本労働運動史を画するものです。

外注化と断固闘う
JRの大再編攻撃は、民営化と外注化によって自らが生み出した矛盾と危機に突き動かされたものです。断固闘えばチャンスは必ず生まれます。来年4月から新系列車両の機能保全業務・臨時修繕業務が外注化されようとしています。会社は現業と非現業の区別をなくすと言い、現場で培われてきた技術や経験を価値のないものとして切り捨てようとしています。そんなことをすれば、労働者の権利や鉄道の安全が破壊されるのは当然です。
それを究極の形で示したのが、6月に幕張車両センターで起きた労災死亡事故です。無責任な丸投げ外注化が次々と行われ、スキマバイトで集められた労働者が犠牲にされました。
JR採用の4人の組合員は全員が外注化攻撃の当該です。全力で反撃し、その闘いの中で組織拡大の展望を開きたいと思います。
戦争反対、排外主義粉砕へ、芝公園を満杯にして11・2労働者集会を闘いたいと思います。皆さん、よろしくお願いします。

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