大間原発建設させるな! 官邸前に怒りの声とどろく
「大間つくるな!」「大間やめろ!」。激しいコールが何度何度も繰り返された。10月12日、首相官邸前一帯は青森県大間町に建設予定の大間原発建設工事の再開に怒りが噴出した。「大間原発つくるな」のプラカードやボードも多数登場した。
「大間やめろ! 再建設だまされない!」の手作りのプラカードを掲げた男性は「2030年代までに原発をゼロにするというのはミエミエのうそだ。政府は大間原発建設再開で原発政策を推進しようとしている。職場の同僚とも『原発の再稼動はおかしい』と話すようになった。反対に立ち上がろう」と熱く語った。
コールが止み、大間現地から駆けつけた小笠原厚子さんがマイクを握って訴えた。「大間原発は世界で一番危険な原発です。子どもたちが安心して生活できるようにするのは大人の責任です。皆さん大間原発の建設を一緒に止めて行きましょう」
小笠原さんは、母親の故熊谷あさ子さんとともに大間原発建設反対に立ち上がった。熊谷さんは、炉心の予定地から100メートルの所に土地を所有していた。強制収用から土地を守るために、熊谷さん親子はその土地に2人でログハウスを建てた。引っ越そうとしていた矢先、熊谷さんが病で亡くなったが、小笠原さんはこの家を「あさこはうす」と名づけ、守りぬいている。
10月10日、8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会が呼びかけて、大間原発の建設主体である電源開発(Jパワー)本社に対する抗議行動が行われた。青森・大間現地や、津軽海峡をはさんだ北海道函館市などでも反対運動が高まりつつある。大間・函館―全国の闘いで大間原発建設を阻止しよう。
官邸前行動には、再稼動が狙われている伊方原発がある愛媛県からも2人の女性が参加し「命を犠牲にする原発はいらない。松山では毎週金曜日、県庁前で中村知事に『原発いらない!』と抗議をしている」と報告。官邸前に集まった全員が一斉に「伊方原発いらない!」「伊方原発再稼動反対!」と連呼した。
「原発なくせ!」「ふくしまの子どもたちを守れ!」の行動は、国会前、文科省前、さらに自民党本部前などでも闘いぬかれた。
動労千葉を先頭に闘われている外注化阻止・非正規職撤廃の闘いと一体で、職場から被曝労働反対・原発廃絶の闘いを推し進めよう。11・4労働者集会に集まり、その力で大間原発の建設阻止・どの原発の再稼動も許さない・原発廃絶に向かって突き進もう。ふくしまの子どもたちを守ろう。(H)
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