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「さようなら原発」集会に6500人、組合旗押し立て都心をデモ

s20121017a-1.jpg 10月13日午後、「さようなら原発」1000万署名市民の会主催のさようなら原発集会in日比谷が東京・日比谷野外音楽堂で行われた。会場には、組合旗を押し立て駆けつけた自治体や教労などの労働組合を中心に6500人が結集し、集会後、東京電力本店前などをデモ行進した。
 450人のNAZENの隊列の先頭には、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表世話人の佐藤幸子さん、ふくしま合同労組委員長の市川潤子さんが立った。青年労働者や全学連の学生を始めとする部隊は「ふくしま返せ!」「大間原発建設止めろ!」のコールをとどろかせた。
 オープニングコンサートに続き、午後2時、集会が開始された。 

s20121017a-2.jpgs20121017a-3.jpg 主催者あいさつを呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが行い、「今現在札幌で1万2千人の集会が行われている。原発に反対する運動はどんどん広がっている。再稼働は認めない。原発は絶対につぶす。被爆労働者をこれ以上つくらない」と語った。同じく呼びかけ人で作家の落合恵子さんのメッセージが紹介され、続いて「訴え1」として東大大学院教授の高橋哲哉さんが「政府が原発維持に向かっていることに怒りを禁じえない。沖縄へのオスプレイ配備も同様だ」と弾劾し、「この国を、人の命と尊厳を大事にするものに変えていきたい」と述べた。
 大きな拍手に迎えられ、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの森園かずえさんが登壇した。森園さんは「福島原発告訴団の告訴人になってほしい、ふくしま集団疎開裁判を知り広げてほしい、原発事故子ども被災者支援法が成立した」と3点について訴えた後、「福島ではこの夏、昆虫の姿が見えなくなった。そんな中、郡山市ではマラソン大会やビール祭りが行われ、先日は霧雨が降る中で子どもたちが太鼓をたたきながら、おみこしを引いていた」と弾劾。「どんなに『安全・安心キャンペーン』を張られても放射能への恐怖は消えない。福島第一原発で収束作業に当たっている労働者のことを絶対に忘れないでほしい」と切々と訴え、「原発はもうつくっても、再稼働してもいけない。皆さんと一緒に進んでいきたい」と心の底から叫びを発した。
s20121017a-4.jpg 司会より、青森県大間から駆けつけた小笠原厚子さんが紹介され、緊急アピールを行った。小笠原さんは、母親の故熊谷あさ子さんとともに大間原発建設反対に立ち上がり、強制収用から土地を守るためにログハウスを建てた。熊谷さん亡き後、小笠原さんはこの家を「あさこはうす」と名付け、守りぬいている。
 小笠原さんは、熊谷さんが「数々のいじめや嫌がらせに屈せず工事を14回も止め、原発を建設させなかった。原子炉の建設予定位置を200メートルも移動させ、工事計画を白紙に戻させて、再計画させた。稼働の予定を2年延期させた」と激しい闘いの歴史を振り返った。大間原発の工事再開に対して「政府は再稼働はしない、新規増設は認めないと言った。政府はうそつきだ」と弾劾し、「子どもたちが安心して生活できる国にしましょう」と呼びかけた。
 「訴え2」を呼びかけ人で作家の大江健三郎さんが行い、「私たちは原発をなくす決心を表明し続けている」「私たちの反原発への行進は希望をつくるということ。頑張りましょう」と語った。閉会のあいさつを城南信用金庫理事長の吉原毅さんが行った。
s20121017a-5.jpg 野田政権と経団連は、一方で「すべての原発を今すぐなくせ!」の声が首相官邸前から全国へと拡大していることに追い詰められながらも、しゃにむに原発政策推進に突き進んでいる。10月1日、3・11で中断していた大間原発の工事を再開した。福島県民健康管理調査の検討委員会の「秘密会」を開き、「子どもの甲状腺がん発生と原発事故に因果関係はない」と開き直った。野田や資本家どもを絶対に打倒し、原発をなくそう!
 JR東の10・1外注化攻撃に対して、動労千葉や動労水戸が先頭に立って闘いぬき、外注化阻止・非正規職撤廃闘争の勝利的地平をおし開いた。全労働者階級の心にひびく闘いだ。動労水戸は被曝労働拒否のストライキも何度も闘いぬき、労働組合として反原発闘争の先頭で闘っている。動労千葉や動労水戸のような闘う労働組合を全国のあらゆる産別につくり出し、ストライキなどを駆使して闘うことこそ原発をなくす道だ。反原発闘争をいっそう巨大に発展させ原発をなくすために、本物の闘う労働組合を全国・全産別につくり出そう。11・4労働者集会はそのための集会だ。全国から集まり、大成功させよう。(H) 

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