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首都圏青年労働者集会、JR職場先頭に青年の総反乱開始を宣言

s20121018a.jpg 10月14日に千葉市で開かれた首都圏青年労働者集会は、JRを先頭に全産別から外注化阻止・非正規職撤廃・解雇撤回の青年労働者の総反乱を開始する熱気あふれる集会としてかちとられた。集会冒頭に全学連の斎藤郁真委員長が連帯あいさつを行った。精研労組青年部書記長が基調を提起し、10・1外注化阻止決戦の勝利を高らかに宣言。この勝利を巨万の労働組合の決起に結びつけていくのが11・4労働者集会だ。その先頭に青年労働者が立つことを、参加した200人全員が固く決意した。
 基調提起を受けて、JR青年労働者4人が拍手の渦の中を登壇、外注化強行に対する戦闘宣言を発した。 

 この決戦のさなかに東労組と決別し動労水戸に結集した運転士が発言に立ち、加入の理由を次のように述べた。「労働者を守るのが労働組合だとずっと腹の中にあった。ライフサイクルの時も、東労組本部と会社で話が進んで、僕は非常に悔しかった。その思いを検修職場のみなさんに味わわせたくなかった」。この日、動労水戸に結集して1年を迎えた青年は、外注化の強行で業務が破綻してもなんの責任もとらないJR資本を徹底弾劾し、「現場はみんな怒っている。動労水戸の先輩たちが25年以上も闘い続けてきた。それを引き継いでわれわれも闘う。非正規職をなくさなければ労働者は生きていけない」と力強く決意を表明。さらに「私も動労水戸への加入は悩んだが、それをのりこえたからこそ今、楽しくやれている。職場ではみんな暗い顔で仕事をしている。これで安全な仕事ができるのか。それを変えられるのは動労水戸、動労千葉、闘う労働組合だ」と自信をもって訴えた。
 動労千葉青年部は「千葉鉄道サービスから『今まで通り業務をやってくれればいい』と言われたが、指揮命令系統がすべて変わった中で『自分たちは今まで通りにできない』と当たり前のことを言って闘っている。業務はまわらなくなった。外注化を止めるために組織拡大で頑張ります」と徹底した職場抵抗闘争で闘う決意を明らかにした。もう一人の青年部員も、外注化でまともに電車が運行されなくなったことを指摘し、「やっぱり闘う労働組合にみんなが結集するしかない」と確信を深めた。
 続いて強制出向差し止め集団訴訟主任代理人の青年弁護士・石田亮さんが発言。さらに国労闘争団の成田昭雄さんが国鉄1047名解雇撤回のアピールを行った。長期にわたる闘争団の闘いの歴史は、青年の心を強烈にとらえた。また東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会の鈴木善弘さんが非正規職撤廃へともに闘う決意を述べた。
 後半は各職場の闘いの報告だ。まず郵政の正規職、非正規職の青年労働者が団結旗を持って全員登壇。郵政非正規ユニオンの斎藤裕介委員長が「僕ら非正規職労働者は奪われるものは命と誇りしかないんです。でも僕たちは命も誇りも資本に渡すつもりはない」と熱烈なアピールを発した。団結破壊のための不当配転と闘う労働者は「絶対反対を組合全体の闘いにする」と宣言。非正規職の労働者は「人が足りず死亡事故が起きている。職場は『死人が何人出るのか。明日は俺か、隣のやつか』という状態だ」「(上司のパワハラを受けたが)僕らは当局に魂を売ることはありません」と闘志をたぎらせた。自治体、金属、医療・福祉産別でも外注化・非正規職化との闘いが職場で前進している。合同労組では、非正規職労働者が生き抜くために立ち上がっている。ちば合同労組は青年部を結成した。東京東部ユニオンの仲間は、自身の解雇撤回署名を1千筆集めた。東京西部ユニオン青年部の仲間は、分会を立ち上げ解雇撤回をかちとり職場に団結を拡大している。
 10・1JR外注化阻止決戦は、新自由主義を打ち倒す青年労働者の巨大な反乱とその指導部を生み出した。この労組復権のうねりを11・4労働者集会へ向かって全国に拡大しよう!(KZ)
 ●集会の基調提起(要旨)
 10・1外注化阻止決戦は勝利した! 国鉄分割・民営化以来、資本とJR東労組という御用組合の支配を根底からひっくり返す平成採の大反乱が開始された。さらにJRを先頭に、あらゆる職場で外注化・非正規職化に対する闘いが拡大し、「世論二分情勢」をつくりだしている。
 この闘いは国境をも越えた。まさに外注化阻止・非正規職撤廃の闘いは、全労働者を獲得し、資本を追いつめる攻勢的闘いだ。外注化・非正規職化と原発の継続で生き延びようとする野田政権と資本家を許さない! 非正規職では生きていけないという青年労働者の怒りを大爆発させよう。
 そのためにも「労働組合に結集し、労働組合に責任を取る」という立場に立とう。労働者の闘いの前進のためにやるべきことをやる。絶対に逃げ出さない。「労働組合をやる」とは労働者の人生を背負うことだからだ。
 勝利の展望は、国鉄分割・民営化に決着をつけること。その核心は国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利にある。6・29動労千葉鉄建公団訴訟判決では「JR不採用は不当労働行為」をついに認めさせた。これを武器に、11・4集会のチケットと自分の職場の闘いをもって地域の労組を回り、外注化阻止・非正規職撤廃・解雇撤回で闘う労働組合の巨大なネットワークをつくり出そう。青年こそが先頭に立とう。 

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