国際婦人デー集会(東京) 反核運動の発祥の地・杉並で大石又七さん招き
3月2日、東京の国際婦人デー集会が杉並産業商工会館で開催された。第五福竜丸の元乗組員でビキニ事件の被爆者である大石又七さんを招き、前日のビキニデー集会に続いて反核運動の発祥の地・杉並での開催となった。今年の国際婦人デーのタイトルは「安倍政権打倒!」と鮮明だ。
集会には会場満席の165人が結集。婦民全国協杉並支部の鍛冶淳子さんの司会で開会し、動労千葉と家族会からのメッセージが読み上げられ、さっそく大石さんの講演に入った。大石さんは「私はビキニでの被爆を通して納得いかない部分を勉強した。世の中本当に間違っている。集会字幕に安倍政権打倒とあるが、安倍は戦争犯罪人の一族であり、矛盾だらけのことを言っている。こんな人が国の中心にいることは心配。労働者の手で安心して暮らせる国にしていかないといけない」と訴えた。
続いてふくしま合同労組委員長の市川潤子さんが報告に立ち、3・11当日に現地に立つことの大切さ、ふくしま共同診療所建設の意義とそれに対する反動との闘いをつぶさに語った。3・11福島現地行動に向けて、全国の仲間への熱い決起の呼びかけが伝わってきた。
集会の基調報告は東京労組交流センター女性部長の石田訓子さんが行った。安倍政権の凶暴だが破綻的な新自由主義政策を暴露し、これに対して動労千葉を先頭に外注化・非正規職化と闘う労働者・労働組合が反撃に立ち上がっていることを報告。自らの職場で闘って団結をつくることこそ、原発をなくし、戦争・改憲を阻止する展望だと提起した。
連帯あいさつでは、三里塚反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんが、市東さんの農地死守の大決戦に入ったことを訴え、3・24闘争への結集を呼びかけた。星野暁子さんは、獄中の文昭さんの不屈の闘いを伝え、全証拠開示運動で星野さんをとりもどそう!と発言。
さらに、JAM神奈川ジェコー労働組合行田分会からは、女性労働者への解雇攻撃と裁判所の反動判決に対する怒りが語られ、また東京東部ユニオン介護職場の女性労働者は職場のパワハラ・セクハラとの闘いを報告。均等法以降の、労基法も労働法も無視した攻撃と闘う若い女性労働者たちの姿に全体がひとつになった。全学連の内田しをりさんは法政大学の処分撤回闘争を報告、部落解放同盟全国連杉並支部からは田中れい子さんが発言、さらにNAZEN杉並として婦民全国協杉並支部の長谷川佐千子さんが決意表明を行った。
最後にまとめと行動提起を婦民全国協関東ブロックの福島幸子さんが行い、3・11福島と3・24三里塚への総決起を誓って集会を閉じた。
集会後、安倍政権の危機を体現するような公安警察権力を、女性たちは力強く終始圧倒してデモと街宣を貫徹した。これが国際婦人デー行動だ!(T)
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