3・11から2周年、台湾全土で20万反核デモ
3・11福島原発事故から2周年となる中で、3月9日に台湾の首都・台北で台湾史上空前の規模となる10万人を超える反原発デモが闘われた。
長大なデモ隊は中正祈念堂から出発し、「反核政策に転換しろ!」「台湾の農産物を守れ!」「第4発電所建設反対!」などのシュプレヒコールを挙げて、総統府周辺を行進した。さらに「推進派議員をリコールするぞ!」とも訴えた。母親など女性たち、青年学生や青年労働者がデモの主役となり、終日夜まで、意気高く闘いが続けられた。デモは台中、高雄、台東でも行われ、4箇所でデモ参加者は20万人にのぼったといわれている。この闘いは、台湾の馬英九政権を激しく揺さぶっている。
台湾では現在第1、第2、第3原子力発電所各2基の計6基の原子炉が稼働中で、新たに第4原子力発電所(2基)が建設中である。今回のデモは、この新たな第4原発の建設に反対し、同時にこのすべての原子炉の廃炉を要求して闘われている。2年前の3月11日の福島原発事故は、台湾の反原発運動にも大きな影響を与え、今回の台湾全土20万人デモへと発展したのである。
今回の台湾の大規模デモは、明らかにフクシマとの連帯をかけた台湾の労働者民衆の決起であり、フクシマと連帯して原発を廃絶に追い込もうとする闘いである。またこの台湾の決起は、香港はもとより、200基の原発を建設し、世界最大の原発大国を急激に目指している中国での労働者民衆の反原発闘争にも影響を与えることは必至である。事故から2周年目となるフクシマの反原発の闘いは、台湾を含む中国や朝鮮半島など東アジアの反原発闘争を高揚させ、それらと結びつき、反原発の国際連帯闘争が今進んでいこうとしているのである。
原発を廃絶し、核兵器をなくしていく闘いは、国際連帯闘争以外にありえない。国際連帯を貫いて、この地上から原発も核も廃絶しよう! 台湾の労働者との連帯もかけて、3・11福島現地闘争を全力で闘おう!
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