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安全無視のワンマン化は許せない! 動労千葉が木更津総行動

20130319a-1.jpg 動労千葉は春闘第2波となる3・14~17連続ストライキを敢然と打ち抜いた。16日には全本線運転士と営業職場の組合員、木更津支部組合員がストを貫徹(17日の勤務明けまで)。昨年10月に強行された検修・構内業務外注化、久留里線ワンマン化、貨物会社を始めとする許しがたい賃金抑制に対して、組合員の総決起で怒りの反撃に立ったのだ。
 15日と16日午前には、ストに突入した各支部で集会と意思統一が行われ、16日午後には全支部からの結集で木更津総行動が闘われた。
 このダイヤ改定でJR東日本は、久留里線(木更津―上総亀山)のワンマン運転導入を強行した。午後2時、JR木更津駅前には150人の組合員と支援があつまり、駅頭でのビラまきとアピール、さらに木更津運輸区門前での抗議行動を行った。 

20130319a-2.jpg マイクをとった木更津支部の山中茂男支部長は、現場労働者の切実な訴えをまったく聞こうともせずワンマン化を強行したJRの管理者たちに激しい怒りをぶつけた。久留里線では昨年12月に新型車両が導入され、保安装置もATS―P(自動列車停止装置P型)に変更されたばかりだ。その訓練もまともになされない中で、34本中24本を一気にワンマン化するなど暴挙としか言いようがない。山中支部長は「夜間や雨天時はミラーではほとんど見えない。いつ事故が起きてもおかしくない。しかも、なにかあったらすべて運転士1人に責任を負わせる会社の姿勢は絶対に許せない」と声を強めた。
 さらに久留里線の運転を担当する組合員全員が前列に並び、次々と発言した。「会社はなぜこんなにワンマン化を急ぐのか」「ワンマン化が安全無視なことははっきりしている」「われわれは『やってみなくちゃ分からない』なんて運転はできない」。一言一言が重い。スト対策で門前に並んでいる管理者たちは下を向きっぱなしだ。
 同じ運転士である千葉運転区・津田沼・佐倉・銚子・京葉・いすみ・鴨川の各支部組合員も、当局者たちを強く弾劾し、木更津支部とともに闘う決意を示した。
 幕張支部、千葉機関区支部のあいさつに続いてマイクを取った田中康宏委員長は、あらためて久留里線ワンマン化強行を弾劾した。「千葉支社は、動労千葉が問題点を指摘しても一切聞かない。ホームとの段差の解消など、すぐやれる対策さえなぜやらないのか。金もうけのためなら地方も安全も切り捨てていいのか。この問題の中に、国鉄分割・民営化以来のすべての問題が詰まっている」。そして田中委員長は、今春闘最大の課題である検修・構内外注化粉砕の闘いをあらためて訴え「14日からの闘争は新たな第1歩として成功をかちとった。闘いはこれで終わらない。今日から鉄道の外注化、ワンマン化を粉砕する新しい闘いが始まる。働く者が誇りと未来をつかみとる闘いだ」と参加した組合員に訴えた。全参加者が繰り返しシュプレヒコールを上げ、抗議行動を終えた。

●貨物のベアゼロ弾劾!
 JR貨物は3月15日、定期昇級のみ実施、14年連続となるベアゼロの回答を出した。
 貨物会社は「運輸収入が計画を下回った」「取り巻く環境は非常に厳しい」などと回答しているが、国鉄分割・民営化から26年間も政府の支援策なしに運営できない(しかもこれから先、20年も支援を受け続ける!)JR貨物の現状は、とっくに破綻している。国鉄分割・民営化そのものが大失敗だったということだ。にもかかわらず「早期黒字化」を叫び、現場労働者に一切の矛盾をしわ寄せする政府とJR貨物は絶対に許せない。動労千葉とともに闘う労働運動を職場から復権させよう。(O) 

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