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大阪・西郡住宅裁判闘争 ”住宅つぶし許さない” 3証人が八尾市を徹底弾劾

20130927c-1.jpg 16年間にわたって家賃を供託し、住宅追い出し強制執行や預貯金差し押さえなどによる団結破壊を打ち破ってきた西郡(にしごおり)住宅闘争。9月19日、大阪地裁第24民事部(古財英明裁判長)で行われた10家族の住宅明け渡し弾劾裁判では、裁判闘争の最大最高の山場として住民側3人の証人尋問を闘いとった。
 全国水平同盟西郡支部・杉並支部、八尾北医療センター労組、八尾北命と健康を守る会、共闘の労働者が怒りを込めて総決起し、202号大法廷の100余りの傍聴席を埋め尽くした。 

 最初に八尾北医療センター院長・末光道正さんが証人尋問に立ち、八尾市を弾劾した。「応能応益家賃制度は住民を西郡から追い出し更地化するために導入された。今回の10家族に対する住宅からの追い出しも西郡の更地化と完全に一体である」「エレベーターのない棟に住む高齢者や足の不自由な住民は、上層階から1階かエレベーターのある棟への福祉住み替えを求めている。ところが『命のかかった』切実な訴えに耳も貸さず、更地化のために住民が死ぬのを待っている」。さらに一昨年8月26日の納付相談に対する八尾市の悪辣(あくらつ)なウソを暴いた。
 八尾市代理人は、末光さんから「応能応益家賃が家族をバラバラにし、若者たちを西郡に住めなくさせている」事実を突きつけられ、「それぐらい知ってます」と答えてしまうなど大破産した。
 続いて佃文弘君が証言に立ち、「私は証人尋問を6千万労働者、とりわけ2千万青年・学生とともに最後までかちとりたい」と決意表明。「住宅問題は部落民だけではなく労働者全体の問題だ。生活していけるような低家賃の公営住宅が必要だ。運送会社で働く西郡支部の青年が懲戒処分に反対の声をあげ関西合同労組に結集して闘っている。私も西郡支部青年部長として非正規職撤廃と一体で住宅闘争を最後まで闘う」と誇り高く証言した。
 追いつめられた八尾市は、供託者に家賃を払う意思がないと描こうとしたが、佃君は「家賃制度を説明してこなかった八尾市の責任だ」と反論し粉砕した。
 最後に証言に立った87歳の島瀬とよ子さんは冒頭、「私は亡くなった大北昌和の母親です。昌和の遺志を受け継いで最後まで闘います」と宣言。「応能応益でムラから若者が出ていかざるをえなくなった。激しい祭りができなくなって寂しい。八尾市は私を追い出して住宅を空にし更地にしたいと思っている。みんなで運動して建てた住宅をつぶすなど絶対に許さない。夫は住宅建設のために何度も東京や八尾市との交渉に行った。そのため夫はクビになり、私が残業して家計を支えた」と怒りをこめて証言した。この迫力に八尾市は一切反論できなかった。
 3人の証言は、八尾市による住宅追い出し、西郡更地化攻撃の不正義性を暴き出した。傍聴した八尾北労組員は「住宅闘争の正しさがよく分かった。これからも一緒に闘う」と感動をもって語った。
 次回は11月21日、最終弁論が行われ結審する。住宅闘争を新自由主義と闘う全労働者の課題に押し上げよう。部落の青年労働者を合同労組に組織する闘いを推し進め10・31狭山集会-11・3全国労働者集会に大結集しよう。(全国水平同盟西郡支部・U)

〔写真〕 裁判闘争の最大最高の山場を闘い抜き、一層団結を固めた参加者がガッツポーズ(9月19日 大阪高裁横)
 

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