10・6沖縄労働者集会、闘う労働組合結成と11月結集へ決意固める
台風一過の10月6日、那覇市で、国鉄闘争全国運動・沖縄が主催する「今こそ闘う労働組合をすべての職場に! 民営化・外注化阻止、非正規職撤廃! 10・6沖縄労働者集会」が、新たな労働者の仲間や沖縄大学の若々しい学生を結集して行われました。
中部合同労組の仲間が司会を務め、主催者の挨拶を国鉄闘争全国運動・沖縄呼びかけ人の崎浜秀俊さんから受けました。崎浜さんは、「闘う青年労働者が沖縄にいることは誇り。安倍政権の経済政策は新自由主義の結晶のようなものだ。これに対して労働組合を広め労働者の団結を広げて闘っていく姿勢をもっていくことが重要だ」と訴えました。
基調報告はJPで働く労働者が行いました。彼は冒頭9・25反動判決を徹底的に弾劾し、動労千葉と国鉄闘争全国運動が呼びかける最高裁署名運動への取り組みを訴えました。そして新自由主義の破綻と崩壊が始まったことを強調し、とりわけ沖縄の闘いの重要性を訴えました。そして新自由主義の破綻と崩壊の現実は職場にあり、絶対反対で闘うことで新自由主義を打ち破ることができると強調しました。最後に11・3に向かって、一人一人が自らの職場を拠点職場へ、「もう一人」の仲間を獲得していこうと訴えました。
基調報告を受けて、元基地労働者とNTT労働者からの職場での闘いの報告が行われました。元基地労働者は、「基地労働者はどう闘うべきか」と問題提起し、労働者の闘いを抑え込んでいく連合・体制内執行部の変質と崩壊が始まった中で、国鉄闘争がすべての労働者の未来を切り開いていくと提起しました。そして10年も賃金が上がらないという状況の中で、「労働組合は何をしているのか」という組合員の声こそ、闘う労働組合とその方針を求めているのだと訴え、11・3への結集を呼びかけました。
NTT労働者は、今回の『NTT西日本グループの運営体制の見直し』についてその中味がちゃんと知らされないままに合理化が進められていると怒りをもって暴露しました。そしてかつての離島事業所廃止と同じ攻撃が沖縄のすべてのNTT労働者にかけられようとしている、それは転籍を認めなければ「戻るところはない」といって労働者を辞めさせる攻撃だと批判しました。そしてこれから本格的に始まる出向攻撃と闘っていく決意が語られました。
休憩を挟んで、それぞれの職場からの報告が行われました。南部合同労組からは、各組合員が10万筆署名を職場で集めていく闘いが報告されました。とりわけ新たな職場に入ってまだ半年にもならない組合員が青年労働者と女性労働者から25筆もの署名を集めたという報告は、10万筆署名の威力と可能性を感じさせました。職場で労働組合を作って闘う青年労働者は、基調報告に踏まえて職場からとらえ返していくとして、何よりも絶対反対の闘いこそが新自由主義の無準備性をつくことができるのだということが実践に踏まえて強調されました。さらにNTT労働者が電電公社民営化からの歴史をとらえ返し、闘う姿を組合員に見せていくことが重要だと提起し、沖縄大学の学生が学生自治会再建に向けた闘いと決意を明らかにしました。
集会の最後に国鉄闘争全国運動呼びかけ人の宮城盛光さんの閉会挨拶と、国鉄闘争全国運動・沖縄呼びかけ人の金城幸男さんの団結ガンバロウで闘う決意を集会参加者全体で確認しました。(沖縄・I)
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