全学連拡大中央委員会 「改憲・戦争、原発推進の安倍政権を打倒しよう!」
12月8日、全学連拡大中央委員会が都内で開催された。メインスローガンは"改憲・戦争、原発推進の安倍政権を打倒しよう! 「大学改革」と対決し、全国大学に学生自治会をつくりあげよう!"だ。議長は石田真弓君(東北大)が務めた。
坂野陽平書記長は議案提起の冒頭に6日の特定秘密保護法強行採決を徹底弾劾。「私たち学生こそが怒りの先頭に立とう! 60年安保闘争のように、大学自治会の旗を先頭にして、数十万の学生で国会前を包囲しよう。現在の既成の議会内政党ではなく、『新しい世の中』をしめすことができる力ある政党が数万の大衆の前に登場しよう。私たちの存在と行動に幾百・幾千万の人々の未来がかかっている」と熱く訴えた。安倍政権の「改憲と戦争」、そして「大学改革」攻撃と対決する決意を全参加者が新たにした。そして、世界大恐慌の現局面と国鉄闘争の展望を明らかにし、「国鉄闘争および階級的労働運動潮流と連帯する学生運動」を日本階級闘争の重要な一環として発展させていこうと訴えた。さらに、「全学連運動は、『学生自治会を打ち立て、維持し、発展させる』というまったく新たな段階に突入した」と広島大での自治会建設にまで到達した13年の闘いを勝利的に総括し、「法大・沖大・福大における学生自治会建設を先頭に、全国大学における学生自治会運動の発展を」と14年の決戦方針を鮮明にうち出した。最後に、来年3月11日の郡山市での反原発行動への全国学生の総決起を訴えた。
続く特別報告では、12月6日までの全学選挙で圧倒的信任をかちとった東北大学学生自治会の新執行部が登場。青野委員長は、『里見ビジョン』との対決を掲げて闘った今回の選挙が「この3年間でいちばん勝利感にあふれた選挙戦だった」「寮・サークルという自治会の基盤から票が入った」と胸を張った。続いて副委員長も、「執行部候補3人の団結で勝利した!」と確信をもって訴えた。
法政大の武田雄飛丸君(文化連盟委員長)は自らへの「無期停学」処分撤回、学祭実打倒・法大学生自治会建設への訴え。「文化連盟は、今こそ学祭実との路線的違いをハッキリさせ、『学祭実を打倒し彼らにとって変わろう!』と大胆に呼びかけ、法大生の選択肢として登場する。全国大学における学生自治会建設の勝利に学び、法大学生自治会建設の歴史的挑戦にうってでる」とし、12月13日の処分撤回裁判への結集を呼びかけた。さらに文化連盟書記長も法大当局および学祭実への腹の底からの怒りを爆発させ、学内での闘いの決意を表明した。
福島大生は、県内での小児甲状腺がんの激増、福島市での秘密保護法公聴会弾劾行動や自治体首長選における「フクシマの怒り」の噴出を報告。「原発絶対反対、支配階級・資本家階級と絶対非和解で闘う勢力が一層求められています」「階級的な学生部隊を福島現地に登場させよう!」と、「3・11反原発郡山行動'14」への参加を呼びかけた。
自由討論では沖縄大の学生が真っ先に登場。秘密保護法・辺野古新基地建設への怒りが爆発する中で学生の怒りを抑えつける沖大当局に怒りを爆発させ、全国の仲間と団結し、来年沖縄大学自治会を再建することを高らかに宣言した。
続いて三里塚現地行動隊は、市東孝雄さんの農地死守をかけて3・23全国集会と3・26東京高裁裁判への結集を訴えた。さらに法大暴処法弾圧被告団長の内海君から、2月控訴審判決での無罪死守に向けた闘いが呼びかけられた。
首都圏の学生たちが次々と発言に立った。「東北大の話を聞いて、学生の団結した力はすばらしいと実感している」「秘密保護法は『革命鎮圧法』であり今が歴史の分岐点だ。労働者・学生の闘いでひっくり返そう!」「安倍の『大学改革実行プラン』は粉砕するしかない!」―安倍政権に対する怒りの最先頭で、新たな仲間が続々と人生をかけた闘いの道を選びとっている。
「学生投票」「総長室突入闘争」を闘った京都大学、富山大学に続き、広島大学学生自治会の百武委員長はサークル団体における闘いの前進を報告した。
斎藤郁真委員長からの「東北大自治会選挙や秘密保護法反対の闘いを見ても、われわれが完全に主流派になる時がきた。どうやって組織を拡大し、具体的な力にしていくのか。全学連運動の勝利と課題を出し合おう」という提起に応え、各大学の最先頭で闘う仲間から突破の方向性が積極的に出された。とりわけ、大恐慌と革命の時代に不抜の団結をいかにつくり出すのかという点で「闘うことで仲間の生き方に責任をとろう」「団結の中にこそ展望がある」と白熱した討論が交わされた。ここにこそ、新自由主義をうちやぶる全学連運動の力の根源がある。
最後に坂野陽平書記長が「権力を打ち立てる段階にきたからこそ、一人の獲得に徹底的にこだわろう」「学生の苦闘は資本の攻撃の中で起こっている。だからこそ、団結すれば勝てる! 今日参加できなかった学生も、3・11には絶対に連れてこよう!」とまとめ、斎藤委員長の団結ガンバローで締めくくった。
今次拡大中央委員会は圧倒的な高揚で成功した。第一に、安倍政権を打倒し未来を切り拓く学生運動の爆発をかちとる決意を全員がうち固めた。第二に、「3・11」3周年の反原発福島闘争に総決起し、自らのキャンパスで反原発・御用学者打倒の闘いをやり抜こうということだ。第三に、法大・沖大を先頭とした全国大学での学生自治会建設の具体的な展望が見えてきている。全学連運動の歴史的前進をともにかちとろう!(首都圏学生・S)
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