1. HOME
  2. ブログ
  3. 団結街道裁判でNAAと市の廃道居直りの論理を弾劾

団結街道裁判でNAAと市の廃道居直りの論理を弾劾

20131211a-1.jpg 12月10日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で団結街道裁判の弁論が開かれ、三里塚芝山連合空港反対同盟、顧問弁護団、支援の労農学は農地死守の気概に燃えてともに全力で闘った。
 団結街道は、天神峰・市東孝雄さんの営農と生活に欠かすことのできない、自宅と畑とを直線で結ぶ道路だった。これを2010年に成田市は一方的に「廃止」を強行し成田空港会社(NAA)に譲渡したのだ。現に沿道住民が道路に接した土地を耕作しているときに、その道を廃止してしまうとは、前代未聞の暴挙だ。市東さんに対する追い出し攻撃を許すことはできない。廃道処分を取り消せ!

 被告の成田市とNAAはこの間、とんでもない主張を持ち出してきた。反対同盟側が道路廃止の不当性との関連で第3誘導路の違憲・違法性を主張していることについて、「第3誘導路の工事実施計画変更処分については公定力があるからこれについて争うことは認めない」などというのだ。「公定力」とは、「行政行為はたとえそれが違法であっても正式に取り消されない限り効力がある」というような考え方だ。第3誘導路の違憲・違法性への追及を逃れようとするこのインチキで手前勝手な論理を、弁護団は徹底的に批判した。
 さらに、成田市による不動産鑑定の著しい不当性を追及し、市がNAAに対し格安で道路を売り飛ばした実情を暴露した。
 NAAと市の代理人弁護士たちは今回も沈黙で通し、多見谷裁判長は手続きを進めることだけに腐心し、その「三位一体」ぶりが傍聴席の怒りをかき立てた。次回期日を4月28日(月)として閉廷。
 千葉県弁護士会館に場所を移して報告集会が開かれた。伊藤信晴さんの司会で、葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団が法廷の解説を行い、NAAとその手先に成り果てた成田市による廃道処分居直りを強く弾劾した。
 さらに動労千葉、関実、市東さんの農地取り上げに反対する会が連帯発言を行った。動労千葉の滝口誠さんは「秘密保護法強行に対し国会周辺で数万の人びとが青年労働者・学生を先頭に立ち上がるのを見て、安倍を打倒できると感じた」と闘志を表した。
 最後に萩原進事務局次長が立ち、「秘密保護法が通ったが、国会前に集まった人たちはうなだれて帰ったのではなく、安倍政権に対する怒りを燃やし、今後もさらに闘うという出発点になった。市東さんの農地裁判で不当な判決が出たが、われわれはそれを上回る闘いをやって、この1年NAAを守りの姿勢に追い込んだ。反対同盟主催の3・23全国集会を東京・芝公園で開く。これにぜひ大結集してほしい。そして控訴審第1回の3月26日、東京高裁周囲、霞が関一帯を三里塚の旗で埋め尽くそう」と力強く訴えた。参加者は「霞が関に攻め上る」の合い言葉をかみしめながら3・23東京・芝公園の新方針を受けとめ、大きな拍手でこれに応えた。(TN)

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択