杉並区議補選 安倍は倒せる! 北島候補の訴えに討論の輪
6・22杉並区議補選告示が1週間後に迫った6月15日、東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦候補(元杉並区議)の勝利を目指し、全一日行動が展開された。
昼はJR高円寺駅南口で、夕方はJR荻窪駅北口で北島候補を先頭に街頭宣伝を行い、同時に区内全地域に分け入る国鉄10万筆署名活動が行われた。この中で集まった署名は200筆、労働相談も寄せられ、新たな出会いが大きく広がった。
鈴木達夫候補を押し立てて闘った都知事選挙の地平を引き継ぎ、区議補選の場を、首都―全国を貫く安倍打倒の大闘争とし、その軸に労組拠点づくりを据えた創造的闘いが開始された。
街頭でマイクを握った北島候補は、「改憲・戦争と生活破壊の安倍政権を断固倒す! 安倍政権と一体となって民営化・外注化、非正規職化を一番先頭に立って進めている田中区政を倒す! 私とともに闘い、闘う労働者の議席を奪い返そうではありませんか」と呼びかけた。
「なぜ区議選のスローガンが安倍政権打倒なのか。いま安倍政治をこのまま許していたら私たちの生活どころか、命まで奪われてしまうからです。生きるために団結しよう。その核心に職場での団結、闘う労働組合をつくってストライキを始めとした粘り強い実力行動で安倍政権を倒す、必ず倒せる。皆さん、ともに闘いましょう!」
「あの原発事故から3年たった今も深刻な事態に陥っている福島の怒りを踏みにじって切り捨てるという安倍政権の許しがたい政治。汚染水は完全にコントロールされているとか、原発被害は過去も現在も未来もないといううそを言って東京オリンピックを招致したのが安倍首相だ。私は5月30日、31日、福島に行ってきました。原発事故で避難をされたり、仮設住宅に住み続ける方たちとお話をすることができました。31日には、JR常磐線竜田延伸阻止・被曝労働拒否でストライキに立ち上がった動労水戸支援のいわき集会・デモに参加しました。“原発は安全だ"という帰還キャンペーンに反対しストライキで闘う動労水戸に対し、地域住民は共感と圧倒的な信頼を寄せていました。福島の怒りをともにし、福島の現状を変えていくには闘う労働組合の存在がどうしても必要だと確信しました。反原発を闘う労働組合が中心に据われば、さまざまな怒りをひとつにまとめることができると確信しました」と力を込めて語り、福島の子どもたちの健康被害、内部被曝問題と向き合って奮闘するふくしま共同診療所支援を呼びかけた。
動労水戸の辻川慎一副委員長も応援に駆けつけ、「本当に労働者として闘う議員が必要です。安倍首相は国民を守るために戦争が必要だ、集団的自衛権だと言っている。しかし、日本の国が国民を守ったことがありますか? 福島を見てください。安倍政権なんかにくびり殺されてたまるか!」と怒りの演説に立った。
労働者の生きられない現実を訴え「改憲と戦争、生活破壊、原発推進の安倍は倒せる! 安倍の先兵・田中区政も倒せる!」との力を込めた北島演説と、「私は労働組合で解雇撤回を闘っています。職場に組合をつくって職場も社会も変えよう」という青年労働者の応援演説に多くの労働者・区民が足を止め、国鉄10万筆署名に記名し、討論の輪ができる。
その隣りでは西部ユニオンが「パワハラに遭っていませんか? 賃金はちゃんと払われていますか? 休みはちゃんと取れていますか?」と呼びかけながら労働相談。まさに国鉄決戦を軸に階級的労働運動を推し進める選挙戦だ。
街頭は、低賃金、非正規職化、まともに働けない職場の現実に対する怒りと安倍への怒りが渦巻いている。北島候補と青年労働者・学生の大登場は、安倍・田中に総屈服した他党派を圧倒している。労働相談が寄せられればただちに組合にも加入する。組合結成、労組拠点建設もぐいぐいと前進を開始した。
杉並の地区党、労組交流センターを先頭に全力で闘い、組織拡大、闘う労働組合をつくり出す選挙戦として勝利をつかもう!(K)
この記事へのコメントはありません。