1. HOME
  2. ブログ
  3. 中国で鉄道労働者がストライキ 賃上げと幹部の解任を勝ち取る

中国で鉄道労働者がストライキ 賃上げと幹部の解任を勝ち取る

20140902a-1.jpg 中国江西省赣(がん)州市の鉄道労働者(運転士)が、賃上げを求めて27日午前8時から29日の夜8時まで60時間ストライキを約300人で貫徹し、徹底的に当局を追い詰め、平均300元の賃上げを勝ち取るとともに、この職場の党書記と主任を解任させるという大勝利を勝ち取った。
 これらの鉄道労働者は、休憩時間も奪われて修養テストなどをさせられている。さらに仕事の交代制度や当番制度がでたらめで、毎月166.6時間の超過労働時間を強制されているが、残業代が支払われていない。有給休暇の計算がでたらめで、さらに減給処分などが違法に行われているなどを弾劾し、これは鉄道労働者に対する収奪であると、この職場は団結してストライキに立ち上がった。

20140902a-2.jpg 労働者は、待機室に立てこもるとともに、いっせいに職場放棄し、当局の違法を弾劾して徹底的に闘った。この闘いが、賃上げを認めさせ、責任者の解任を勝ち取ったのである。
 中国では国有鉄道が民営化され、首切りと労働強化、そして非正規職化の攻撃が鉄道労働者に襲い掛かっている。これに対する中国の鉄道労働者の反撃が始まっているのだ。鉄道は中国スターリン主義にとって、その延命をかけた国家事業である。全中国を高速鉄道でつなぎ、どこへも北京から8時間で到達できる鉄道網を敷こうとしているが、これは単なる経済問題だけでなく、中国スターリン主義の支配を維持するための要となる事業である。さらに全力で鉄道の輸出政策を進めており、先月にはトルコで、中国による高速鉄道の工事が完了し、運転が開始された。中国スターリン主義は、帝国主義と大国間の争闘戦に勝ち抜いて鉄道輸出を進め、自らの世界政治と経済の展開の柱にしていこうとしているのである。
 この中国の鉄道事業は、一方ですでに巨額の赤字を生み出そうとしており、その破綻が最初から明らかになっている。その赤字も含めて、一切が鉄道労働者に首切りや賃下げ、非正規化、労働強化という形で襲いかかってきているが、それを真っ向から鉄道労働者の闘いが迎え撃ち、団結を求めて闘いを拡大しようとしているのだ。
 日本の動労千葉、動労水戸の闘いと、この中国の鉄道労働者の闘いは、完全に一体である。国鉄闘争を闘いぬき、その地平で、今決起を開始した中国の鉄道労働者の闘いに連帯し、国際団結をつくりだしていこう! 11月労働者集会の成功をかちとろう!
写真は、上から
1 「絶対に権利を守る 搾取に反対する」という横断幕を掲げて、待機室の前で抗議する赣州の鉄道労働者
2  待機室に立てこもってストライキを闘う赣州の鉄道労働者

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択