3労組が団結し320人が国鉄闘争全国運動関西の結成を宣言!
10月17日午後7時、大阪港区民センターで国鉄闘争全国運動関西・準備会主催の国鉄集会が320人の大結集でかちとられた。階級的労働運動こそが戦争と民営化を打ち破り、安倍を打倒して新たな時代を切り開くという確信に満ちた、熱気あふれる集会になった。
2010年10月に国鉄全国運動関西・準備会を結成して以来2年間の全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部と全国金属機械港合同を軸にした闘いは、ついに7・1情勢下、この集会で国鉄闘争全国運動関西の本格的な立ち上げを宣言するに至った。このことは決定的だ。新自由主義の破滅的展開と真っ向から立ち向かい、階級的労働運動を推進し、JRに動労西日本・動労総連合を打ち立て、あらゆる産別・地域に拠点をつくりだしてきたこの間の前進が、10・17集会の大成功を引き寄せたのだ。
集会の基調を国労近畿地本の富田益行さんが提起した。富田さんは冒頭、「国鉄闘争全国運動関西を本格的に立ち上げ、戦争・改憲、民営化・非正規職化と闘う階級的労働運動をつくりだそう」と呼びかけた。そして「国鉄分割・民営化が一切の始まりだった。関西地区生コン支部、港合同、動労千葉の3労組共闘は、労働組合の存亡をかけた闘いとして始まった」と述べ、3労組共闘が国鉄分割・民営化に対する労働組合としての危機感を土台に発足し、国鉄決戦を軸に発展してきたことを明らかにした。同時に、新自由主義の労働組合絶滅攻撃を打ち破った関西地区生コン支部と港合同の闘いが3労組共闘に必然化したこと、3労組共闘こそ日本の労働運動をよみがえらせる推進軸であることを提起した。さらに、「国鉄闘争全国運動で闘う労働運動をつくれば勝利できる」と述べ、橋下打倒闘争の勝利について触れながら、国鉄決戦基軸で闘い、階級的労働運動を全国的に台頭させようと呼びかけた。
国鉄労働者全員が登壇し、動労西日本の大江照己委員長が代表して戦闘宣言を発した。大江委員長は「『動労総連合を全国に』は動労西日本の青年労働者の感性から始まった」と述べ、これこそ青年労働者が待ち望む方針だと言い切って、動労総連合を全国につくろうと呼びかけた。
続いて動労千葉の田中康宏委員長が登壇し、「この国は戦争をやろうとしている」と弾劾、「二度と産業報国会の道は歩まないと決意しよう」と呼びかけた。そして、「なぜ動労千葉は30年、国鉄分割・民営化と闘い抜いてきたのか。それは国鉄分割・民営化が膨大な労働者の権利を打ち砕く攻撃だったからだ」と闘いの原点を明らかにした。「1047名解雇撤回ですべてをひっくり返そう。反転攻勢を実現しよう。ここまでいったら労働者は団結するしかない。労働組合をよみがえらせ、労働者に見えるようになれば時代は動き出す。今年は特別だ。11・2へ結集しよう」と力説した。
関西地区生コン支部の西山直洋執行委員が決意を表明した。西山さんは「安倍政権・資本家側からの攻撃を見抜き、労働者に発信して闘わなければならない。本気で闘う。それはストライキだ。2010年にゼネストで闘った。資本家の巻き返しに対し、定期大会でストライキで闘う方針を決める。安倍政権打倒の闘いを全国で広げていく」ときっぱりと述べた。
関西合同労組の黒瀬博匡委員長は、鈴木コンクリート工業分会解雇撤回闘争の大勝利を報告し、「労働者がすべてを奪え返す時代が来た」と訴えた。
八尾北医療センター労働組合の灰垣美佐子書記長は、西郡住宅闘争の勝利が高槻富田の水平同盟結成に発展したことを報告した。そして、結成されたばかりの植木団地労働組合がこの集会に結集していると紹介した。会場全体がこれに拍手で応えた。
高槻医療福祉労働組合の村山裕子委員長は、「高槻医療福祉労組は前期執行委員会で、国鉄闘争全国運動関西に参加することを決定した。経営に対し、賃労働と資本の関係をはっきりさせて、新自由主義と闘い抜く。労組に恐怖する経営に対しスト権を確立した。ストライキを辞さず闘う。植木団地労働組合と連帯して闘い抜く」と決意を明らかにした。
日教組奈良市の増田順計書記長は、「日教組本部は27年前に死んだ。3労組の闘いに導かれ、4年前、非正規の解雇を撤回させ、試験制度そのものを撤廃させた。その上で、日教組奈良市でストライキを闘おうと呼びかけて討議してきた。必ずストライキをやり抜き、強大な日教組奈良市をつくりだして、100万教育労働者の獲得に打って出る」と展望を明らかにした。
全学連の学生は、「学生をがんじがらめにする攻撃に立ち向かい、権力をとる闘いをやり抜く。安倍政権打倒へ、10・21国際反戦デー闘争に立ち上がる」と闘う方針と決意を述べた。
大阪市職をめぐる橋下打倒の闘いを代表して、赤田由行さんが大阪市でともに闘う仲間と一緒に登壇し、「大阪市職役員選挙で1千、2千の票が私たちに集まった。絶対反対で闘う労働組合をつくり、世の中を変えようという闘いが、橋本市長のおかげで大躍進した。ここにいる者こそ新たな執行部だ。建設局の丸ごと民営化に絶対反対で闘おうと呼びかけている。国鉄闘争がつくった地平だ。本部執行部は『最高の会社にしよう』と言っている。行き着く先はJRを見れば明らかだ。民営化は破綻している」「絶対反対の闘いが橋下を追いつめている。現場労働者が元気になっている。連合・全労連の運動は完全に破綻している。橋下打倒闘争から500万自治体労働者の闘いをつくりだす」と確信も固く提起した。
決意表明の最後に、港合同の中崎典和副委員長が登壇し決意表明。中崎さんは「分割・民営化を強行した中曽根は『国労をつぶし社会党・総評を崩壊させることを明確に自覚してやった』と言った。橋下市長は施政方針演説で『組合を適正化させる』『公務員組合を野放しにすると国が滅ぶ』と暴言を吐き、組合攻撃を鮮明にした。憲法・団結権を認めない中曽根や橋下と港合同は断固として闘い抜く。団結権を武器に不当労働行為と闘えば勝利できる。動労千葉の1047名解雇撤回もあと一歩のところまできている。職員アンケート、入れ墨調査についても勝利している。港合同は官民連帯で闘い抜く」と宣言した。
ス労自主の上村敏行副委員長が集会をまとめ、関西で階級的労働運動を推進する運動体として国鉄闘争全国運動関西を結成したことの意義を明らかにし、団結ガンバローの音頭をとった。
全国の闘う労働者の皆さん。11・2集会1万結集へ奮闘しよう。(関西 I)
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