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11・30NAZEN福岡3周年集会が大成功! ふくしま共同診療所・杉井医師を招き

20141209a-1.JPG 11月30日、福岡市内で内部被曝を許さないNAZEN福岡3周年集会が65名の結集を得て大成功した。
 集会は、司会と開会あいさつで「来年2月川内原発再稼働阻止」の宣言と「衆議院選・鈴木達夫弁護士を全力で応援しよう」との呼びかけで始まった。

 冒頭の連帯あいさつでは、原発労災認定請求却下取り消し訴訟原告・梅田隆亮さんが「自分の体中には、マンガン、コバルトなど原発労働による放射性物質が取り込まれている。長崎医大病院の医師は、これが心筋梗塞の原因と言っている。しかし労基署は基準値8・6ミリシーベルト以下だから労災の対象外とした。これまでどれだけの原発労働者が健康を破壊され、殺されてきたか。その無念さといま働いている原発労働者の安全を少しでもよくするために、この裁判をがんばりたい」と訴えた。
 国鉄1047名解雇撤回闘争を闘う羽広憲さんは「国鉄民営化も原発推進も国策だ。ダメなものはダメだと声を出し、闘う労働組合をなんとしてもつくって対決しよう」と呼びかけた。佐賀大学名誉教授の豊島耕一さんは「福島の被曝を隠すことと川内原発再稼働は一体だ」と言い、佐賀での闘いを報告した。さらに合同労組レイバーユニオン福岡は、雇止め粉砕の闘いを報告し、「労働組合を甦らせて闘おう」と訴えた。
●城臺美彌子さんが特別報告
 前半のハイライトは、長崎の被爆者・な全ナガサキの城臺美彌子さんの特別報告だ。安倍首相を前に「集団的自衛権の容認は暴挙!」と弾劾した8・9祈念式典での被爆者代表発言は、「止むにやまれぬ気持ちからだった」「戦争と原発が同時に頭の中をよぎり、いまここで言わなければ安倍政権を許すことになると無我夢中でした」と述べた。また今年7月の長崎保養について「福島原発事故による放射能がどんなに子どもたちを蝕(むしば)んでいるかを実感した。自分の経験からも保養は大切だ」と発言した。
●杉井医師講演「被爆と真正面から向き合い、福島の子どもを守る」
 ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師の講演は全体を惹きつけた。「福島事故後の医療には強い関心を持っていたが、“チェルノブイリの山下”として有名な彼が乗り出したのだから大丈夫だろうと思っていたらとんでもなかった。地元の医師たちも右に習えだ。地元の被曝(ひばく)から子どもたちを守ってほしいという悲痛な叫び、避難できずに日々被曝している人々を守り、共に生き抜く診療所を建てて欲しいという声が上がった。この声に応え、医師が立ち上がり、全国の人々が立ち上がり、3000万円のカンパで出来たのがふくしま共同診療所だ」と熱く語った。
 そして「現在福島医大での二次検査で甲状腺がんが33人にのぼり、100万人に1人、10万人に1人と言われているのが、福島では7700人に一人という異常な多さになっている」と指摘し、「それでも福島原発事故とは関係ないと言い張っている」と怒りをあらわに弾劾した。「最近では、発生率の高さに原発事故との関係を指摘されることを恐れ、「過剰診断、過剰診療だ」との非難が始まっていることを暴露した。「こうした攻撃と対決し、慢性低線量被曝という認識を広め、闘っていく」。その一つとして保養の重要さを指摘した。参加者は食い入るように杉井医師の話に聞き入り、診療所とともに闘っていこうという決意みなぎる集会になった。
 最後に事務局から「安倍政権の中心軸になっている葛西JR東海会長の『手っ取り早い経済回復は原発再稼働だ』や、原発小委員会の『原発再稼働・延命・増設』方針を徹底弾劾し、安倍を打倒し、鈴木達夫さんの衆議院選挙に総決起しよう。川内原発再稼働を絶対に阻止しよう」と訴え、参加者一同の団結頑張ろうで締めくくった。
(九州 K)

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