三里塚一斉行動、3万署名を全力で訴える
1月25日、三里塚芝山反対同盟は第21回目の成田空港周辺地域への一斉行動を行った。
午前8時30分、天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合して、打ち合わせを行った。最初に市東さんが、「今日の反対同盟ニュースの見出しにもなっていますけど、“今年は勝負の年”という覚悟で新年1発目の一斉行動に取り組みたい。私の農地をめぐる裁判でも権力やNAA(成田空港会社)の動きが出てくると思う。これに反撃する意味も込めて今日一日の行動をがんばろう」と訴えた。
萩原富夫さんからは、「午前中は周辺地域を回り、午後は千葉に打って出て市東さん署名を集めよう」との行動提起がなされた。
『反対同盟ニュース』は今号が第16号。1面で反対同盟団結旗開きを報道し、2面で、3・29全国集会が成田市栗山公園(旧成田市営グラウンド)での開催が決まったことを報道している。同じ面で安倍政権の「積極的平和主義」が、シリアでの日本人人質事件の引き金を引いたことを弾劾。このニュースと3・4農地裁判控訴審弁論にむけたリーフレットをそれぞれが受け取り、担当地域へと出発した。
北原鉱治事務局長は、支持者宅3軒を回って交流を深めた。
旧下総町のお宅では、成田市のど真ん中での3・29全国集会開催が決まったことを告げると、「私も参加するようにしたい。80歳を過ぎて体が言う事を聞かないが、できるだけ都合をつける」と答えてくれた。
空港近くの2軒の家でも話題は栗山公園の話。「1968年の2、3月闘争は、みんなで行ったよ」と懐かしそうに昔話に花が咲いた。別のお宅では「自分は当時はまだ小学生だったけど、やじ馬でいった。機動隊がひどいことをするので、思わず石を投げていた」と話してくれた。
どちらのお宅でも北原さんのことはよく御存じで「今年3月で93歳になります。今の戦争に向かった政治に黙っていられない」という気迫のこもった話にうなずいていた。
伊藤信晴さんは、独自に市東さんの3万人署名に取り組み30筆を集めた。宮本麻子さんは、成田市川上地区を回って6筆の署名を得た。
三里塚現闘員の一人には、多古町の訪問先で「いつも反対同盟ニュースを配ってもらってありがたい」と5000円のカンパが寄せられた。
午後は千葉市富士見の街頭で、3月4日の提出に向けた市東さん署名に全力で取り組んだ。太郎良陽一さん、宮本さんがマイクを握り訴えた。
佐倉市に住む高校生の女子は「成田空港周辺は騒音がひどい。これ以上拡張しないで、全部羽田にもっていけばいい」と進んで署名した。
料理研究家の女性は「私は農業を守ろうとする人びとを命がけで守りたい」と自分からかけつけて署名した。
この日集まった署名は191筆。今後、東京高裁前でのビラまき、都内での署名集めに全力で取り組む予定だ。次回一斉行動は2月15日。(O)
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