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動労千葉 貨物賃下げに総反撃 春闘第2波の団結集会開く

20150327c-1.jpg 3月20日、動労千葉の春闘第2波行動として貨物団結集会が千葉市で開かれた。組合員と支援の仲間を合わせて40人が集まった。3月13日から15日の、全本線運転士のダイヤ改定粉砕ストライキに続く闘いだ。
 今年の1月27日にJR貨物は諸手当の廃止を提案してきた。乗務員、動労千葉組合員にとっては月1万円の大幅な賃下げだ。その上、この日の当局の回答でベアゼロを通告してきた。これで16年連続だ。当局の回答前に開かれた団結集会で、今春闘に向かいJR貨物の組合員とJR東日本の組合員が団結を固めた。

 集会では初めに貨物協議会の佐藤正和議長が「今日が春闘要求の回答指定日。みんなとの討論を通して、怒りをもちながら闘いをつくっていきたい」と提起した。
 次に、大竹哲治副委員長が団交の経過を報告した。「手当削減の中身は乗務員旅費手当の日当の200円の廃止、祝日等手当の廃止、2年間の級地保障の廃止。本来であれば労働条件の一方的な不利益変更であって、JR総連・日本貨物鉄道労組が妥結しなければできないが、日貨労は2月17日に早々に妥結した」と日貨労を弾劾。そして、「ダイ改については、統廃合で輸送力を再編して収益性を上げる。働き度、乗務効率の向上。ダブル泊の増加、駅業務の効率化、検修・保全のコスト削減。支社の総務・経理部門の合理化」と合理化のすさまじさを報告した。
 続いて、千葉機関区支部の斉藤隆男支部長が、「JR発足時に1万2千人いた要員は今や6千人を切っています。人件費が半分になっても、長期債務は1千800億と倍増している。線路使用料などというものが最大の原因です」「日貨労は血を流し、汗を流すという。青年労働者は給料が上がらない。家庭をもつとか、家をローンで建てるとか視野に入ってこない」「貨物の経営破綻は労働者には一切の責任はありません。全国の貨物職場から怒りの声をまき起こし、日貨労を打倒し、大幅賃上げをかちとっていきたい」と決意表明した。
 本部から田中康宏委員長が発言に立ち、「貨物の現実は国鉄分割・民営化の破綻の姿だ。15春闘の最後の最後まで全力でやりきりたい」と決意を語った。
 また、「今回の三つの手当の削減、廃止問題はこれで終わる問題じゃない。たとえば、都市手当の級地保障の問題も、JR当局が人事権を使って一方的な労働条件の変更はいくらでもできるんだと、会社が宣言したに等しい」「もっと重要なのは乗務旅費のカット。旅費の中の乗務旅費をカットした。乗務員の位置を低めたい。乗務手当を廃止するお膳立てで、これは間違いなく旅客会社に波及します」「今回の攻撃は、全体で怒らないといけない問題だ」と奮起を呼びかけた。
 そして、当局の手当削減の提案を春闘を前にして真っ先にのんだ日貨労を痛烈に批判した。「自分の組織、カクマルの維持のために全部売り渡す。これが真相です」「ここまでやったら日貨労の現場の組合員からだって、怒りが出てくる」
 そして、JRが大再編を通してやろうとしていることを、「JRの思惑は鉄道業務からの全面撤退。駅の外注化から、将来は運転士、車掌にいたるまで下請け会社にやらせる攻撃だ」と暴露し、「もう一回どんなに困難でも闘う労働組合を職場につくる決意をしたい。ぜひもっと団結を固めて、闘いの先頭に立ってほしい」と本部としての提起をまとめた。
 あらためて佐藤正和議長が、JR貨物の合理化攻撃について補足的に暴露した。質疑応答・討論では、千葉機関区支部、千葉運転区支部、銚子支部、動労千葉争議団の中村仁さん、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長などが発言。JR東の組合員からも、55歳で賃金3割カットのJR貨物の賃金では生活していけないことへの怒りが率直に語られた。
 JRの第2の分割・民営化の攻撃と対決する集会としてかちとられた。(M)

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